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★タイトル (AZA ) 16/11/02 20:55 ( 27)
約七ヶ月ぶりのドラマ感想 永山
★内容
送り仮名抜きの「万引」と書いたのを、「まんいん」と読めることを気付かせてくれ
たのはオークフリーさんだったなあ、としみじみ思い出す。
BSジャパンで再放送のドラマ「男と女のミステリー時代劇」第三話「万引き」を録
画視聴。
本放送時に見逃した回の内、第三話を観ることができました。
下級武士で若い沢太郎と妻の“れん”は、裕福でこそないが幸せに暮らしていた。あ
る日、女中の“たづ”とともにもみじ屋という小間物問屋を訪れたれんはかんざしを購
入して店をあとにするが、追い掛けてきた店の者に言われ、もみじ屋に戻る。店の主か
ら万引の疑いを掛けられたれんは、身に覚えのないことと主張するが、自身の袂からか
んざしが出て来たため、追い詰められる。濡れ衣だとして、認めないまま店を再びあと
にしたれんだが、帰宅後、夫に訳を話すと、大事にならない内に謝っておくのがいいと
随分軽く言う。だが、それでもやっていないものはやっていないと拒絶するれん。もみ
じ屋は話を膨らませて悪い噂が広まり、やがて沢太郎にも及ぶ。閑職に追いやられ、借
りていた屋敷からも追い出されることになってしまった。責任を感じたれんは、自殺し
ようとするが、気付いた沢太郎によって止められる。沢太郎は些事と考えていたことを
詫び、これは陥れられたではないかと真相を探ることを誓う。
――三分の一ぐらいが終わったこの段階が、一番面白く感じたかも。このあと真相を
追う過程がつまらない。知り合いに尋ねて、噂話を聞き出して、女中の話を聞いて、い
くつかの点があれよあれよという間につながって、主人公の沢太郎は単身、犯人の元へ
殴り込み(これは、証拠がないので、悪事を働いているところを現行犯逮捕するための
策なんですが)。何だか、ミステリとしての面白味は薄かった気がした。ほぼ等間隔に
配置された手掛かりを拾って素直に解釈するだけのような。
沢太郎が、万引きの疑いを掛けられるということを軽く捉えている点に関して、理由
がきちんと示されたのはよかった。
ではでは。