AWC あやつりつられ   永山



#8876/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  16/04/13  20:01  ( 24)
あやつりつられ   永山
★内容
 新日本プロレスが、後楽園ホールで就活生相手に会社説明会。リングを組んで、試合
も披露。
 えらい時代になったな〜。経営陣がしっかりして、選手はパフォーマンスに専念でき
るのはいいこと。引退後の保障とかも、以前に比べればだいぶ改善されていたような。

 BSジャパンで放送のドラマ「男と女のミステリー時代劇」第二話「牢の女」を録画
視聴。少しネタバレ注意。
 松本清張原作の頃に比べると、前回今回と艶っぽい描写が多いな〜と思って、よくよ
くタイトルを見たら、単に「ミステリー時代劇」ではなくて、「男と女のミステリー時
代劇」だった。
 今回は、無実の罪で投獄された若い女中と、その牢獄の女名主とのつながりを描いた
物語。前回がミステリー不足だったので期待していなかった分、今回はミステリーとし
てもよくなったと感じた。時代劇なので科学捜査はなく、決定的な証拠を描く展開では
ありましたけど、充分に推理物らしい工夫や趣向がなされており、楽しめたです。ま
あ、今回も人情物だろうと踏んで、「どうせ“実は牢名主と女中が母子でした”とかい
う流れなんだろうな」と思っていたのが、そうじゃなかっただけでも、かなり印象がよ
くなったのですが。
 善人がいないのも特徴かな。牢名主を始め囚人達は皆程度の差こそあれ罪人であるの
は言うまでもなく、女中だって店の主と不倫してるし、彼女を助けようと手を差し伸べ
る男達もだめだめ。その意味では、感情移入しづらい話ではあったかも。
 牢名主を演じた浅野温子は迫力あったけど、低めた声が若干、聞き取りにくかった
な。

 ではでは。




#8954/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8876 ***
★タイトル (AZA     )  16/06/23  21:05  ( 35)
理由なき犯行   永山
★内容
 BSジャパンで放送のドラマ「男と女のミステリー時代劇」第五話「後生安楽」を録
画視聴。完全にネタバレ注意。
 第三話と四話をとばして、久々に観ましたが、今回はだいぶミステリーっぽい筋立て
になっていて、導入部では結構引き込まれました。
 武士の金助は嫁のしづと幼い娘あやがいる身にもかかわらず、子供が男児でなかった
という理由からか、よそに女をこさえるわ、賭場で負けが込んで借金はするわ、挙げ句
の果てには公金にも手を付ける始末。それを諫めようとするのが、若い家臣の飯塚だ
が、幼馴染みの関係で、腕っ節ではかなわないため、強くは言えない。それでも、しづ
の気持ちと身体の弱いあやを案じる飯塚は、あるとき金助に果たし合いを申し込む。
 後日、藪の中で金助と思しき男の遺体が見つかる。崖から墜ちたものと見え、顔はぐ
ちゃぐちゃで判別不能。しかし、しづは遺体の手を取ると夫に間違いないと証言した。
 実家に戻ったしづに、かねてより思いを寄せていた飯塚は、形だけでいいからと、夫
婦になる。再婚するしづだったが、金助に操を立てて、飯塚と関係を持つまでには至ら
ない。そんなある日、寺の住職・知念の勧めで、娘を実家の親に預け、箱根詣でに出掛
けたしづと飯塚。宿泊先で出された料理が思いの外豪勢で、訳を尋ねると、宿の主の心
づくしだという。
 飯塚が風呂へ行き、一人になったしづのところへ、宿の主が挨拶に現れる。果たして
その男は、死んだはずの金助であった。
 ――粗筋はこんな具合。というか、ほぼクライマックスの手前まで来ちゃってます。
 要するに、金助は借金取り及び公金横領の罪から逃れる&浮気相手と逃げるために、
死んだふりをしていた。死体は、知念の寺に運び込まれた男を身代わりにした。
 細かい説明がなく、想像で穴埋めするしかないんですが、飯塚もこの計略を承知して
いたはず。なのに、目付役は金助だけを捕まえようとし(捕り逃がすんですが)、飯塚
はその後、しづやあやと幸せに暮らしたとさ的な終わり方で、ちょっと違和感ありま
す。
 あと、クライマックスの手前まで、割ときちんとしたミステリー仕立てで来ていたの
が、目付に踏み込まれた金助が怪盗よろしく二階から飛び降りて逃走、しかも捨て台詞
を残していくというのは、ちぐはぐな印象を受けたです。
 他にも、うまく隠れ仰せていた金助が元妻らに正体を明かす理由が、明示されていな
いのも気になる。大方、浮気相手と別れたんでしょうが、その場合、浮気相手の口から
秘密がばれる恐れがあるので、口封じしたんじゃないかと。
 てことで、そこそこ楽しめたけど、〆が変なのと、時間が足りなかったのか説明不足
が目立った話でした。

 ではでは。




#9087/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8876 ***
★タイトル (AZA     )  16/11/02  20:55  ( 27)
約七ヶ月ぶりのドラマ感想   永山
★内容
 送り仮名抜きの「万引」と書いたのを、「まんいん」と読めることを気付かせてくれ
たのはオークフリーさんだったなあ、としみじみ思い出す。

 BSジャパンで再放送のドラマ「男と女のミステリー時代劇」第三話「万引き」を録
画視聴。
 本放送時に見逃した回の内、第三話を観ることができました。
 下級武士で若い沢太郎と妻の“れん”は、裕福でこそないが幸せに暮らしていた。あ
る日、女中の“たづ”とともにもみじ屋という小間物問屋を訪れたれんはかんざしを購
入して店をあとにするが、追い掛けてきた店の者に言われ、もみじ屋に戻る。店の主か
ら万引の疑いを掛けられたれんは、身に覚えのないことと主張するが、自身の袂からか
んざしが出て来たため、追い詰められる。濡れ衣だとして、認めないまま店を再びあと
にしたれんだが、帰宅後、夫に訳を話すと、大事にならない内に謝っておくのがいいと
随分軽く言う。だが、それでもやっていないものはやっていないと拒絶するれん。もみ
じ屋は話を膨らませて悪い噂が広まり、やがて沢太郎にも及ぶ。閑職に追いやられ、借
りていた屋敷からも追い出されることになってしまった。責任を感じたれんは、自殺し
ようとするが、気付いた沢太郎によって止められる。沢太郎は些事と考えていたことを
詫び、これは陥れられたではないかと真相を探ることを誓う。
 ――三分の一ぐらいが終わったこの段階が、一番面白く感じたかも。このあと真相を
追う過程がつまらない。知り合いに尋ねて、噂話を聞き出して、女中の話を聞いて、い
くつかの点があれよあれよという間につながって、主人公の沢太郎は単身、犯人の元へ
殴り込み(これは、証拠がないので、悪事を働いているところを現行犯逮捕するための
策なんですが)。何だか、ミステリとしての面白味は薄かった気がした。ほぼ等間隔に
配置された手掛かりを拾って素直に解釈するだけのような。
 沢太郎が、万引きの疑いを掛けられるということを軽く捉えている点に関して、理由
がきちんと示されたのはよかった。

 ではでは。




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