AWC 君とともに館へ 上   永山


        
#427/598 ●長編
★タイトル (AZA     )  13/06/30  20:27  (295)
君とともに館へ 上   永山
★内容
 テーブルの上を片付けていた渡辺(わたなべ)は、物音を聞いた気がして、
面を起こした。音のした方向――外に目をやる。
 窓の向こう、鈍色の空の下は、針葉樹が林立している。秋の景色の中、どこ
にも生き物はいないように見えた。少なくとも、目立って動く物は。
 だが、気配は感じる。どこか遠くで、何かがざわついているような。
 やがて、音がはっきり聞こえ出した。人の声と足音のようだ。近付いてきて
いるのは間違いない。渡辺は、中指で眼鏡のずれを直した。
「……二人、ですかな? 出迎えの準備をしなければ」
 つぶやき、また片付けの作業に戻る。手早く済ませ、不意の訪問者に備えよ
うと動き出した。
「まず、お湯を沸かすとしますか」

           *           *

 渡辺と名乗った四十がらみの男に案内された広間には、なるほど彼の言った
通り、先客が大勢いた。ざっと数えると、五人。外見で判断するなら、男三人
に女二人という構成だ。そこに私達二人が加わるので、男四の女三となる。
「おや、新顔が現れるとは、タイミングが悪い」
 五人の中で、一番背の高い男が言った。よく通る声の持ち主で、もみあげか
らつながるあごひげが印象的だ。細身だが、袖から覗く腕の逞しさから筋肉質
と窺える。
「ちょうど自己紹介が終わったばかりなんだ。少なくとも一晩は一緒に過ごさ
ねばならない仲だし、お互いのことを少しぐらい話してもいいだろうと。着い
て早々で悪いけれど、あなた方から自己紹介してくれないかな」
 彼の口調は耳に心地よいが、ペースに乗りっ放しというのもしゃくだ。
「かまいませんが、せめてあなたのお名前だけでも、先に聞かせてもらえませ
んか」
「おっと、こいつは失礼をした。新橋礼次郎(しんばしれいじろう)だ。アマ
チュアの登山家にしてアマチュアのカメラマン。雑文で食っている」
 男は名前だけでなく、他のプロフィールもすらすらと答えた。
「今日は仕事抜きで、彼女とドライブがてら、出掛けてきたんだが、土砂崩れ
に巻き込まれてにっちもさっちもいかなくなった」
 土砂崩れに巻き込まれたというのは、私達と同じ、前後の道をふさがれて動
けなくなったという意味だろうか。それとも、車そのものを流され、命からが
ら脱出したという意味か。
「ついでだから、私も自己紹介しておくわね」
 新橋に「彼女」とあごで差された女性が、椅子からすっと立ち上がった。す
らりとして彼女もまたなかなか長身だ。一礼してから始める。
「湯島佐由美(ゆしまさゆみ)、出版社で編集なんかをやっていたけれど、今
は辞めてパート。新橋とは仕事関係で知り合ったのが、今につながるといった
ところ」
 明け透けな物言いに、五人の間でできあがった空気が想像できた。新たに加
わる者としては、ここまでプライベートを語るのは少々敷居が高いが、仕方が
ない。私達は順に名乗ることにした。
「男沢黎(おとこざわれい)です。調査業をやっています」
「その助手で、左巻ひろみ(さまきひろみ)と言います。お見知りおきくださ
い」
 名刺を配らんばかりの体で、スマイルを振りまく左巻。あいにく、手元に名
刺はない。セカンドバッグごと、車に置いてきてしまった。災害に遭って車を
止めた直後、携帯電話が通じなかったため、近くの家で電話を借りてすぐに戻
るつもりだったのだ。それがこんなことになるとは。
「調査業とはつまり、興信所の人ですか」
 奥の方で向かい合って座り、チェスをしていた二人の内、向かって左の丸顔
の男が言った。無論、ゲームの手は止めている。
「ええ、まあ。掲げている看板は、一応、探偵としていますが」
「刑事事件も取り扱うような?」
「幸か不幸か、そんなケースに遭遇したことはありません」
 答えてから相手に自己紹介を眼で促す。男は察しよく応じた。
「僕は中田寿樹(なかたとしき)。こう見えても医者だ。獣医だけどね」
 きちんとした身なりで、顔が丸いだけで身体が太っている訳ではない。医者
に見えない風体ではないにもかかわらず、こんな物言いをするのには、コンプ
レックスでも持っているのだろうか。中田は正面に座る痩せぎすの男を指さし
ながら続けた。
「こいつも同業者で、名前は小林英孝(こばやしひでたか)。懇親会に出席し
たあと、帰り道で事故に巻き込まれたんだ。この辺には家がほとんどないみた
いで、参ったよ。なあ?」
「ああ」
 小林は生返事だけして、こちらを振り向きもしない。チェスに没頭している
様子だが、それほど劣勢なのだろうか。
 私達は最後に残った若い女性に目を向けた。実を言えば、五人の中で彼女が
最も目立つ格好をしている。大きなタオルケットを肩と膝に掛けているが、ラ
ンナーそのものの出で立ちをしているのがよく分かる。携帯電話をいじるも、
やはりつながらないらしく、舌打ちをし、しきりと首をひねっている。
「――ああ、私は安居恵美(やすいめぐみ)と言います。陸上をやっていて、
ちょっと単独で走りに出た矢先に、土砂崩れに遭って、帰れなくなったものだ
から……同僚に連絡着けば、すぐだと思うんだけれど」
「そういえば、ここには電話がないというのは本当ですか」
 渡辺から聞かされた話を、皆に確かめる。新橋が口を開いた。
「のようです。すでにお聞きでしょうが、こちらは作家先生が仕事から離れて
完全休養するために建てられた別荘だとか。その目的のため、外部とつながる
手段は一切ないという話でしたね」
「インターネットも?」
「恐らく。いや、そこまで突っ込んで尋ねてはいないけれども、こちらが電話
を求めた折に、電話がないがネットならつながるというのであれば、教えてく
れるのが普通でしょう」
「でしょうね」
 念のため、機会があれば確認しようと思ったそのとき、後方で人の気配がし
た。渡辺がいつの間にかいた。
「皆さん、それなりに歩かれてお疲れでしょう。軽食の用意ができましたので、
食堂に案内いたします」
 時計を見ると、午後三時。おやつにはちょうどいい。

 食事の最中に尋ねてみたが、インターネットの類もないという答だった。
 それどころか、テレビやラジオも置いていないそうだ。仕事を離れると言う
よりも、俗っぽい文明から離れるための屋敷と言えそう。
「そういえば、作家先生とはまだ対面できていませんね。名前すら聞いていな
い」
 こう言い出したのは、獣医の中田。口に食べ物を含んでいるように見えるが、
その淀みないしゃべりからすると空っぽらしい。
「差し支えがなければ、教えてもらえませんかね」
 コーヒーのおかわりを注いで回る渡辺は、その作業が全員分終わってから答
えた。
「申し訳ありません。差し支えがあるのです。あとでマスコミに知られると、
うるさく面倒なことになるかもしれないと、危惧されていまして。皆さんを歓
迎しているのは間違いございませんが、今回のことは他言無用でお願いします」
「ええ、そりゃまあかまいませんがね。お目にかかって感謝の気持ちを伝えた
いのですが、それもだめですか」
「いえ、会うことには何ら問題ありません。顔写真を非公開にしていますので。
それに伴い、筆名ではなく、本名ならお伝えできます」
「何だ。それを早く言ってくださいよ」
 拍子抜けした風に、中田は笑った。渡辺はきちんと頭を下げ、「気を持たせ
るような真似をして、すみません」と言った。
「本間国彦(ほんまくにひこ)というのが、この主の本名です。後ほど、皆さ
んと会う機会も設けられると思います」
「後ほどってことは、今は忙しい訳だ?」
 口を挟んだのは小林。
「一人で何をされてるんです? テレビもネットもないとこに滞在して、部屋
にこもってやるようなことって」
「それが……私でも苦笑を禁じ得ないのですが、小説を執筆なさっているとの
ことでして」
「はあ? 仕事を離れるために、ここに来たと言ってませんでしたっけ?」
「仕事を離れ、自分の書きたい物を書くために、ここに来るのだそうです。私
は文学にさほど造詣はなく、また先生の作品を読んだことはありませんが、出
版関係者にもし知られれば、関心を抱く会社も出てくることでしょう」
「なるほどね。作家は書きたい物を書かせてもらえる訳ではないってことです
か」
 湯島が微苦笑混じりに言った。大方、自身のかつての仕事を思い出したんだ
ろう。
「そんなことよりも、ここにいることを知り合いに伝えたいんですが、どうに
かなりませんか」
 安居が気忙しく、早口で言った。手は相変わらず、携帯電話を触っている。
「申し訳ありません。そのご要望には――」
「渡辺さん達がトラブルに巻き込まれたり、病気になったりした場合、どうす
るんですか。何かあるんじゃありません?」
「そのときは、お隣まで行くしかありません」
「隣って……どこですか」
 食堂にある南向きの大窓に視線をやる安居。腰を浮かし、外を覗こうとして
いるが、恐らく家並みは見えまい。
「直線距離にして一キロ強、離れています。山肌を登らねばなりませんから、
実際は三十分ほど掛かるでしょうか。何せ、実際に歩いたことがないもので。
そもそも、お隣も別荘ですから、人がいるかどうか分かりませんし、土砂崩れ
の影響が及んでいないかも不確かです」
「――自動車、いえ、自転車でもないんですか」
「自転車でしたら、雨ざらしの物が一台ありますが、動くかどうか。それに道
は険しいですよ。獣道とまでは言いませんが」
「……仕方がないわ。歩いて行ってくるので、道順を教えてください」
「かまいませんが、あちらが不在だったときはどうするので」
「どこかガラス窓を割って、電話を借りるつもり。緊急事態だから、許される
んじゃない?」
「それはあまり感心しません。差し出がましいですが、おやめになるべきかと」
 眉根を寄せる渡辺。
「どうして」
「皆さんの話から、明日の昼までには、仮復旧がなると思います。それまで待
てば済む話です。どうしても待てない理由がおありですか?」
「どうしてもって言われると、違うけれど。でも、早く知らせるに越したこと
はないわ」
 二人のやり取りに耳を傾けながら、私は考えていた。安居恵美を後押しすべ
きか、いさめるべきか。というのも、災害に遭う直前まで、気になるニュース
をラジオで聞いていたからだ。
「ちょっと、いいですか」
 軽く挙手し、発言を求める。二人が静かになったので、それを承諾の意に受
け取った。
「私も徒歩でよそに向かうことを、考えないでもなかった。ただ、ラジオのニ
ュースで殺人犯が逃げていることを言っていたのが、どうも気になって。ここ、
本間さんの別荘が見えなかったとしたら、車を離れるのもやめておこうと思っ
たぐらいですよ」
「そんなニュース、知らないわ。本当?」
 安居が言い、渡辺を振り返った。だが、テレビやラジオ、インターネットの
ない屋敷に暮らす彼が、最新ニュースを知るはずもない。首を横に振るばかり
だ。
「私も知らないな。ラジオを付けていなかったから」
 新橋が言うと、同乗者であった湯島佐由美も首をこくこくと縦に振った。
 彼らとは反対に、中田と小林は車中でラジオのニュースを入れていた。
「僕らは聞いた。電波状態が悪くて詳しくは分からなかったが、今朝、殺人の
容疑者が警察を振り切り、この近くに入り込んでいる可能性が高い、みたいな」
「それだけでしたか?」
 自分の得ている情報と、若干の開きがあるため、私は聞き返した。返事はイ
エス。ならば、私の知っていることを伝えねば。
「私が聞いたのは、もう少し詳しい話でした。信じがたいのですが、殺人容疑
の逃走者が二名いると言うんです」
「えっ、二人?」
「それは……共犯関係にあるということですか」
 小林が考え考え聞いてくる。私は頭を左右に振った。
「違います。別々の事件で、一人は知り合いを刺した現行犯、もう一人は殺人
罪で収監されていた脱獄犯。現行犯の方は氏名も何も分かりませんが、脱獄犯
の方は言っていました。三村幸道(みむらゆきみち)、三十五歳。体格や外見
については、言及がなかったかのかどうか、よく聞き取れませんでした」
「そんな凶悪犯が二人、同時にこの一体に逃げ込んだ?」
「確定事項じゃありません。目撃情報があった訳でもないようだし、可能性だ
けでしょう。山に逃げ込めば全て、この近辺となり得るんですしね。とは言え
――」
 私は安居に向き直った。
「外は、殺人犯が二人もうろついているかもしれない。そんなところに出て行
くのは危険だと警告しておきます」
「……滅多に出くわすものじゃないんじゃないかしら? この近所に逃げ込ん
だのが確実ならともかく、砂浜に適当に投げた小石二つ、みたいなもの。わず
かな可能性を恐れ、行動を起こさないのは性に合わないな、私」
 強がりの現れか、口調を変えた安居。こちらとしては、最悪の事態に備える
よう、説くしかない。幾度かのやり取りを経て、提案した。
「どうしても行くのであれば、条件が二つあります。明るい内に出発して、戻
れる時間帯にすること」
「それくらい。私なら今からいけば、間に合う」
「もう一点。単独では行かないでください。少なくとも一人、あなたが信用で
きる人物と行動を共にしていただきたい」
「それは……ちょっと難しいわね。私だけ連れがいない。会ったばかりの誰を
信用していいのか……」
「信用と言っても、別にその人物が殺人逃亡犯であるかどうかという意味では
ありませんよ。いざというときに頼りになると思える人物を選べばいい」
「そう言われてもね。すぐに出発したいから、脚力もそこそこなければいけな
いし」
 自身以外の女性を見やる安居。一般的な感覚の持ち主なら、みんなスタミナ
に難がありそうだと判断するだろう。事実、彼女はそう判断したようだ。
「行くとしたら、男沢さんにお願いします」
「――私でかまわなければ、着いていきましょう」
 予想しないでもない展開だったが、相手の決断の早さは意外だった。よほど、
外部と早く連絡を取りたいと見える。
「黎が行くなら、自分も」
 ひろみが行動を起こそうとするのを、「ここにいてくれ」と止めた。
「どうして? 足手まといにはならないよ」
「君はここにとどまり、万が一に備えるんだ。逃亡犯が現れても、冷静に行動
できるだろう?」
「……しょうがないなー」
 普段なら駄々をこねることもある助手だが、今回は緊急事態だからか、割と
素直に引き下がった。余計な時間を取られずに済み、助かる。
「それでは、道順のメモと、水筒に入れた飲み物をご用意しましょうか?」
 渡辺が気を利かせて申し出てくれた。ありがたく受けることにする。

           *           *

 出発は延期された。恐らく、無期延期だ。
 出発しなかった訳ではない。出発した途端に障害にぶつかったのだ。
 裏庭を抜けていくのが少しでも近道だからと、渡辺に案内されてこの屋敷の
裏手に回り、何メートルか歩いたところで、私と安居は人間の死体を発見した。
植え込みの傍らに、隠れるように倒れていたのは、恰幅がよく、鼻の下に髭を
蓄えた四十代後半と思しき男。身なりはスーツ姿だが、上着はなく、白シャツ
のみだ。この季節にしては少々肌寒い格好ではないか。衣類のよしあしは分か
らないが、革靴は高級品と分かる代物だった。
 安居とともに屋敷に取って返し、渡辺を呼ぶ。気分がすぐれないという安居
をおいて、今度は渡辺と二人で遺体発見場所に戻った。
「絞殺……でしょうか?」
 彼の意外と冷静な反応に、質問を被せる。
「それよりも、この人は誰なんです? てっきり、作家先生だと思い、あなた
を連れて来たんですが」
「いえ、先生ではない。少なくとも私に見覚えはない……です」
 念のための確認のように、遺体の顔をのぞき込んだ渡辺だが、すぐに首を左
右に振った。
「しかし、この家とつながりのある人物である可能性は高いでしょう。先生を
呼んで、確かめてもらえませんか」
「なるほど、そうすべきですね」
 しゃがんでいた渡辺は揉み手のような仕種をし、腰を上げた。彼と目を合わ
せ、尋ねる。
「即座に警察へ通報したいが、外部との連絡手段はないんですよね」
「はい」
「殺人逃亡犯が身近にいるかもしれないとなると、無闇に出歩くのも危険。と
なると……道がつながるであろう明日の昼まで待つしかなさそうです。最終手
段として、近くで大火事でも起こして救助ヘリの注意を惹く、という方法も考
えられなくはありませんが」
「それは避けたい」
 最終手段の内容に驚いたのか、渡辺は執事役の仮面を外し、素に戻ったよう
な口ぶりで応じた。
「とにかく、この場は私が見ていますので、渡辺さんは作家先生を連れて来て
ください。それと、遺体に被せる毛布かシートのような物があれば、用意して
ください。あっ、皆さんに注意喚起も」
「承知しました。男沢さんは一人で大丈夫でしょうか?」
「しばらく見張るぐらい、何ともありません。護身術の心得もあります。それ
よりも、屋敷中の戸締まりをチェックした方がいいかもしれない。もう侵入さ
れている可能性も考えて、これからは慎重な行動が必要になる」
「分かりました。くれぐれもお気を付けください」

 館の主は、五分足らずで現れた。茶色のサングラスを掛けた、四十代ぐらい
の男が作家先生らしい。中肉中背で色白だが、文筆業のイメージは薄い。手が
ごつごつしているせいだ。
「本間国彦です。挨拶が遅れまして、申し訳ない」
「こちらこそ、お世話になっています。お礼を早く述べたかったのが、こんな
とんでもない事態になってしまって」
 簡単な挨拶を交わし、当面の問題に取り掛かる。横たわる死人の顔を見ても
らった。
「どうでしょう?」
 本間は顔を近づけ、サングラスを上げて目を凝らした。だが、じきにやめる
と、「知らない人だ」とつぶやいた。
「格好からして、歩いて来たという雰囲気ではありませんな。表に車が止めて
あるかもしれない」
「待つ間に見てみましたが、近くに乗り物の類は見当たりませんでした。タク
シーで来ていたか、私達と同じように、土砂災害で前後の道を寸断された結果、
降りてここまで辿り着いたんだと思います。逃亡犯が人質として連れ回してい
た可能性もあります」
「この別荘に着いたから、用済みになった人質を始末したと?」
「あり得ます。あとで男何人かで組になって、屋敷内を調べたいのですが」
「なるほど。ぜひ、やらねば。早い方がいい。ここは放って、戻らんと」
「放っておく訳には行きません。遺体を調べることはかなわなくても、現場保
存の必要があります。渡辺さんにシートを頼んだんですが……遅いな」
 裏口のある方を振り返ると、ちょうどブルーシートを抱えて出て来る渡辺の
姿が見えた。

――続く




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