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★タイトル (AZA ) 13/05/12 01:17 ( 76)
マジックを観に行こう>ハウステンボスその3 永山
★内容
さてさて、18:00の回。またも会場に早々に行き、最前列の席を確保。
今回は、クロースアップマジックはアンドリュー・ゴールデンハーシュとダ
ニー・コール、ステージがシュート・オガワ。
ダニー・コールのクロースアップマジックは、最前に続いて二回目。開始前
の紹介にあったのですが、本来はステージマジックを得意とする人らしく、ク
ロースアップは余技の範疇か。二回とも全く同じと言っていい内容でした。一
つだけ、ちりぢりにちぎった輪ゴムを復活させるという演目が追加されてまし
たが。私ともう一組、前回に続いて最前列にいた客がいまして、ダニーもその
ことに最初に気付き、「セイム?」と聞いてきたくらいだから、少しでも違う
物を見せようとサービスしてくれたのかも。
ちなみに他の演目は――カード一組を手で著ちょいとやったら、順番に四枚
のエースが出てくるマジック(途中でシャッフルさせてくれたのに、いとも簡
単にやった)/手袋をはめて、観客の選んだカードを当てるマジックを行い、
最終的に選んだカードが手袋の中から出てくる/交差させた二つの輪ゴムが何
故かすり抜ける/お札大に切ったチラシを一振りすると米ドル札に。財布に仕
舞い、今度は束になったチラシを振るとこれまた一瞬で米ドル札の束に。財布
を開いてみると、先ほどの一枚がチラシに戻っている。悲しんでいると、手に
していた束の米ドルまでもがチラシに。そのチラシを一枚ずつ見ていくと、最
後に「The END」と書いてある――といった感じでした。輪ゴム交差は
私もやり方を知っているのですが、目の前で演じられても同じ種とは思えぬ、
巧みな手並みでした。
もう一人のアンドリューは、紐と、観客から借りた指輪を使ったマジック。
紐に通したはずの指輪が、いつの間にか抜けているという現象の様々なバリエ
ーション。
実はこの回、私の隣の席に座った熟年カップルの男性がほろ酔いで、やたら
と口を出すタイプの人でした。このマジックのときも、色々というのですが、
それに対してアンドリューもいちいち反応して、掛け合いが愉快でした。ただ、
あんまり邪魔をすると、マジシャンが用意している最高の演目を披露できなく
なり、次善三善のネタに切り替えざるを得なくなることがあるらしいので、要
注意。
実際、アンドリューもおじさんの突っ込みに対してそんな種は使ってないよ
とばかりに手を開いてみせたあと、改めて同じ行程を演じてました。
あと、逆のことを言っちゃいますが、アンドリューがそのおじさんを要注意
人物とマークしたおかげか、私のいる方向へのガードが若干甘くなったようで
……アンドリューの手元にね、一瞬ちらっと見えたです。銀色の物体が。詳細
は記しませんが――というか確証が持てない――、多分、話に聞いたことのあ
る奇術道具だと思います。
でまあ、最後に指輪は、アンドリューがボタン付きの尻ポケットに仕舞って
あったキーホルダーに取り付けてある、という締め括りでした。
ステージマジックのシュート・オガワは、日本人マジシャンで、確か小川集
人の名で、何度かテレビ出演していたはず。その頃は若手ばりばりだったのが、
かなり貫禄がついていました。最初は英語でまくし立て、途中で日本語を話し
出し、「アジア系の顔をしていますが、日本人です」と笑いを取るのがお決ま
りの流れのようでした。クロースアップでもステージでもこの口上を使ってま
したし。
演目は、まず、マグリットの絵をモチーフに、色々と。複雑で説明が難しい
ので簡単に述べると、絵が実体化する、これに尽きるのですが、全体を通して
観ると、マジシャン自身の子供の頃の思い出話を絡めて、感動的なものになっ
てるんです。シュートがマグリットの絵の真似をしたあと、とうの絵を見てみ
るとシュートの写真になっていて終わり。
次は、観客の手伝うタイプのマジック。最初に女性客を選び、舞台で椅子に
座らせ、「まず、これを使います」と青いスカーフを取り出す。スカーフのマ
ジックかと思いきや、女性に渡し膝辺りに掛けるように促す。スカート姿でし
たので、心遣いですね。
次に男性客を一人選び、やはり舞台に上げる。それぞれカードを選ばせ、記
憶したもらったあと、実はカードが一致していましたという演目なんですが、
これもまた複雑で……とにかく凄かったんですが……説明しきれません(汗)。
極短い間に驚きが連続し、最後に最大の驚きが来る感じ。
それからコインマジック。コインを宙からどんどん取り出してくるのはよく
ある形ですが、ここにも思い出話を絡めてきて、お金のない子供の頃は河原で
拾った小石をコイン代わりに練習したと。そんな小石を取り出し、コインと同
じように増やしたり消したり。水の入ったグラスにたくさんのコインを入れて
スカーフを被せ、スカーフを取ってみると小石に変化。さらにまたスカーフを
掛け、取ってみると、今度は金魚数匹に。
最後は、小さなバトンと指ぬきを使った、テクニック重視の演目。手に持っ
たバトンが消えたり出たり、スカーフになったり短くなったり。指ぬきは最初
一つだったのがどんどん増えたり、白一色だったのがバラエティ豊かな四色に
なったり、右手から左手、左手から右手へと瞬間移動したように見えたり。こ
のタイプはやることがだいたい決まっていて、目新しさはないのですが、鮮や
かな手つきが補ってあまりある満足感をもたらしてくれました。
この回のクロースアップマジックで、アンドリューが後方席で演じる様をち
ら見し、明らかに別のマジックをやっていることを確認。これで21:00か
らの公演も購入を決めたぜっ(苦笑)。
ではでは。