| 《 春 愁 》 9 (深緑編) 脩 |
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★タイトル (JFM ) 99/ 2/26 10:51 (144)
《 春 愁 》 9 (深緑編) 脩
★内容
☆ 深 緑 編 (8)☆
(中学生時代に、遠足で行った)筑波山では・・・・・
急いで、山を下った。
/一人、取り残された、山腹の休憩所から。
が、途中で、立ち止まった。
/どこまで行っても、誰とも、出会わないの
で。
そこで、皆を待った。
/私が、追い越したのに、違いない・・・
やがて、皆が・・・・・登山路からは遠い、潅木の中の岩の道を・・・・・
足元に、気をつけながら・・・・・下って来た。
/昭和32年の、初夏の記憶。
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☆ 深 緑 編 (9)☆
(修学旅行で行った)日光では・・・・・
山内の地理は、知らなかった。 :東照宮付近などの・・・
いま、どの辺りにいるのかも、分からなかった。
どうしたら、よかったのだろう。
実際に、どうしたのだったろう、その時の私は。
/(置き去りにされて)、呆然と立ち尽くす
私を、遠くの売店の者が、指差していた。
境内(?)を歩き回っていた、千人もの、
(大人の)観光客の群れの、向こうから。
その後(前?)で、中禅寺湖の、遊覧船に、乗ったのだが・・・・・
/他のクラスの船に、数十分遅れて出航した、
その船は、
どこか、不安定で・・・
(同級生達の、動きともども・・・)
/昭和33年の、初夏の記憶。
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☆ 深 緑 編 (10)☆
(高校生時代に、修学旅行で行った)奈良公園では・・・・・
一人、取り残された場所で・・・・・見学を終えた皆が、戻って
来るのを、待っていると・・・・・
または・・・・・
同級生のスカーフ(?)の、真紅の色を思い浮かべながら、
園内を歩き回っていると・・・・・
/皆が、戻って来るはずも、なかったので・・・
あるいは・・・・・
/それは、別の寺社、公園でのことで・・・
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☆ 深 緑 編 (11)☆
嵐山では・・・・・
川中の駐車場から、寺のある高台まで、道を記憶しながら、歩い
た。
/バスの車体も、確認して・・・
/中ノ島公園(?)の駐車場、橋、二、三の曲が
り角の店の名前・・・
回り道をしたらしいのだが、その時の私達は。
寺の境内の端で、教師から、一時休憩を告げられた後は、
/嵐山を一望できる地点の、手前で・・・
高台の、潅木に被われた斜面を、下った。
/二人の同級生の動きに、釣られて・・・
すぐに、高台に戻ったのだが・・・・・そこには、誰も、どこにも・・・・・
教師も、生徒も。
(境内を埋めていた、数十列の、千人もの(大人の)観光客まで
もが。)
/私を追って(?)、斜面を下って来た、二、三
人の男達も、いつのまにか・・・
(声がして・・・すぐに、その声が、聞こえなく
なって・・・)
記憶を頼りに、一人で、駐車場まで、戻った。
/運転手と、その時はバスに残っていた、ガイド
とが・・・
まもなく・・・・・教師、生徒も、バスに、戻って来た。
/二、三人ずつ。
/私のことではない、他のことを、話し合いなが
ら。
(それでいて・・・バスの中の私に気づくと・・・)
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☆ 深 緑 編 (12)☆
伊勢・志摩では、私達は・・・・・ :奈良、京都の前に、立ち
寄った・・・
伊勢神宮の前で、二見浦から乗った観光バスと、別れた。
そこからは、
乗り合いバス(?)で、松阪駅に、向かった。
/私は、そのバスに、乗り遅れるところだったの
だが。
(宇治山田の町の通りの、信号の手前で、置き
去りにされて・・・
その先の、裏通りに、停車していた、バスに
・・・)
その観光バスとは、
桜井駅前で、再会した。 :運転手、ガイドとも
/以上の三編は、昭和36年3〜4月の記憶。
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