AWC 《 春 愁 》 7 (緑 編) 脩


        
#7010/7701 連載
★タイトル (JFM     )  99/ 2/26   7:17  (185)
《 春 愁 》   7   (緑  編)        脩
★内容
    
                            ☆ 緑 編 (9)☆     
               
     浅草で・・・・・

        慰安旅行のバスが、病院の(?)敷地の前に、停まった。

                                 /数人の乗客が、降りた。
     
        父が、私に、五百円札を、手渡した。

        病院(?)の裏手の、寺の境内にある露店で、**という名の菓
        子を買って来いと、言って。
       
                                 /特に有名でもない、その菓子が、その露店で
                                   売られていたのを・・・知っていた父・・・          
       
        それは、百円の菓子だった。
        が、店の青年は、

           《受け取ったのは百円札だ。

             嘘だと思うなら、いますぐ、バスに戻って、父親に、聞い
             て来い。》
                                             
        ・・・・・と言うだけで、私に、釣り銭を渡そうとは、しなかった。
       
                                 /彼も・・・父と私が、バスで来ていたことを・・・
                                          
        急に、馬鹿らしくなった私は、店を離れて、
                       
                                 /釣り銭のことで、父に叱られるのを、覚悟し
                                   ながら。
        バスに、向かった。 

        そのバスは、私を待っては、いなかったのだが。
        発車して・・・・・通りの先の方を、走っていたのだったが。
    
                                 /私が、どこまでも、バスを追いかけて行くと
                                   ・・・街の中で、バスは、ついに・・・
                                
                                 /市内の商店街の慰安旅行に、父が招待されて
                                   ・・・その父が、私を連れて行って・・・

                                 /昭和31年の、1〜2月頃に。
                                                     
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                           ☆ 緑 編 (10)☆

     あの日、小学校の脇の川岸で・・・坂道でだったか・・・彼は、私に、

        私の祖父、曾祖父の命日を、知っているとも・・・・・           :母方の・・・
        その命日が、彼の祖父、曾祖父の命日と、同じなのだとも・・・・・

                           /両家の祖先の間に、何があったから・・・命日が同じ
                             になったのか・・・
             
        あるいは、

        私の祖父、曾祖父の誕生日が、彼の祖父、曾祖父の命日と同
        じなのだと・・・・・?
                           /野良で、

                             私の祖父、曾祖父が、それぞれの誕生日に・・・彼の
                             祖父、曾祖父に・・・?
 

        (死んでまもなかった?)彼の父の命日も・・・・・私の・・・・・?
        ・・・・・とも・・・・・?
                  
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                           ☆ 緑 編 (11)☆

        彼は、私の祖父、曾祖父の、真の死因を知っているのだとも、
        私に・・・・・         
                           /あの日の後の、私の母、父の死に方・・・または、土
                             葬、火葬、埋葬のされ方・・・から、連想される類の、
                             死因を・・・?
            
                             (その、私の両親の、真の死因については、
                               私の父方の・・・父の兄弟の・・・姻族が・・・)

        それは、

        (北関東の)山地に住んでいた、彼の祖父、曾祖父が、
                                                  :父親も、その前半生は・・・

                           /私の父方の姻族の祖父、曾祖父・・・および、前半生
                             の父親・・・も、(東北の)山地に・・・
       
        (関東)平野で生まれ育った、私の祖父、曾祖父の死に、深
        く、関わっていたという意味の、言葉だったらしいのだが・・・・・
                                                          
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                           ☆ 緑 編 (12)☆
                                                    
        私の父の生家の、姓の話も・・・・・                  :家の婿養子の・・・

           その姓の発音が、彼の母の生家の姓のそれと、同じなのだと
           いう・・・     
                           /古い血縁関係だったのか。
                             彼が、私に、暗示したのは。

                             暗い背景のある・・・
                             (裏切り・・・私の父方の祖先の、彼の母方の祖先へ
                               の・・・とかの・・・)        :または、謀反、離反
                                                         などの・・・

           いまでは、違いの見られる、両家の、姓の発音が・・・

                           /彼の母方の一族には・・・露天商なども・・・
                                                        
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                           ☆ 緑 編 (13)☆
      
        私の家の父祖の地にも近い、筑波山の山中で・・・・・昔、彼の祖先
        と、私の祖先とが、壮絶な争いをしたのだとも、彼は、私に・・・・・
                                                     :彼の、父方か、母方の
                                                       祖先と・・・

                           /そこで、二百人以上の者達が、戦ったのだと・・・
                             (いや・・・二百年以上前にと、言ったのだったか)

        私の祖先が、江戸時代の中期・・・享保年間?・・・に、当地に移り住
        む前に・・・・・その山の中で・・・・・

                           /何かを、理由にして・・・
                             (彼の家の、遺伝・・・伝承?・・・的な・・・?)


     あの日の彼は、もうすぐ死ぬはずの私(?)に向かって、これだけ
     のことを、早口に・・・・・                                                  

                           /以上の四編は、卒業前の小学校の、野外授業の時の
                             記憶。

                           /昭和31年3月の・・・

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                           ☆ 緑 編 (14)☆

     両親と私の見知った者は、どこにもいなかった。

     人に招待されて、三人で、夜桜を見に行った、町の寺の境内には。
                                             :その招待者も、現れずに・・・       
                                  
                             /町の通りにも、誰も・・・

                                  
     その夜、その寺で、私は・・・・・いつのまにか、両親と、はぐれて・・・・・

        ☆ 大勢の花見客(?)に揉まれて、境内の外れまで、運ばれる
           ようにして、連れて行かれ、        :塀に囲まれた道まで、だったか

        ☆ そこで、数人の者に、抱きかかえられた後で、
           別の一人の者に、背中を、強く、叩かれ、

        ☆ 次の瞬間(?)には、(寺の周辺の?)池の辺に出、

        ★ 水中から手を伸ばして、私の足を引っ張った者を・・・・・池に
           沈め、

        ☆ (そこに一つしかなかった、出口から、)                           
           畦道に出、                  

        ★ 私の足を引っ張った二、三人の者達を・・・・・次々と、水田に
           沈め、

        ☆ (そこからの、一本道を通って、)
           境内の、枝垂れ桜の、裏側に、戻った(?)
                                           
     ・・・・・のだったが。
                             /数百人はいた、その夜の(無言の)花見客(?)。
                               どこから来た、何者達だったのか。

                             /私が中学校に入学した後の、夜の記憶。

                             /昭和31年4月の・・・

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