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吉外信報48 大舞 仁
★内容
有益な植物。薬草を紹介していきます。
ボタン。ボタンの根の皮を生薬にするので、薬用を目的にして栽培するには、
花期に開花させず、できるだけつぼみをとり除いて、根の発育がよくなるように
配慮する。苗から4〜5年目の秋に、根を堀とり、よく水洗いして、皮を裂いて
かたい木部を抜きとってから、皮を長さ10cmぐらいに切って日干しにする。
これは、婦人薬として、月経不順、月経困難、便秘、痔疾に用いられます。
シャクヤク。古名ではエビスクスリと呼ばれていたことからもわかるように、
エビスは外国、唐の国の意味であるから、外国から来た薬という意味で、シャク
ヤクもボタン同様に、薬として用いられていたことを示している。漢字の杓薬を
音読みにして、和名になった。
ボタンと同じく、月経不順、冷え性 婦人薬一般、筋肉のケイレンからくる腹
痛みに用いられる。
ウメ。中国原産の落葉樹で、奈良時代に薬用としてわが国に入った。早春、葉
の出る前に花を開く。がく片5、花弁5、1本の雌しべに多数の雄しべを持った
花は、ほとんど花柄がなく前年の枝につき、芳香がある。
かぜには・・・
梅干し1〜2個をガス火で金網にのせ、黒くなるまで焼き、熱いうちに茶碗に
入れて熱湯を注ぐ。シュウと音を立てて梅干しがくずれるが、これを湯ごと飲む。
疲労回復。健康保持に・・・
梅干しに含まれるクエン酸によるので、1日1回食べるとよい。梅酒も疲労や
暑気あたりを防ぐので、大人1日1回30ccを限度として服用するのがよい。
ノアザミ。アザミの種類は多く、雑種や変種などを合わせると、わが国には98
種ある。その中で春一番というのがこのノアザミで、これは5月ごろから咲き始
める。
利尿・神経痛には・・・
一日に乾燥した根2〜4gをせんじて、1日3回服用
はれものには・・・
生の根をすりつぶして、幹部に直接はる。
健胃薬には・・・
1日量として乾燥した根15gをせんじ、3回に分けて毎食前30分に服用す
る。
アジサイ。万葉のことには味狭藍、安治佐為でアヂサヰと発音していた。「和
名抄」にも安治佐為と出ている。語源については「大言海」では「集新藍」(ア
ツサヰ)の意から来ているとしている。アツは集まること、サイは真の藍、花が
青く、たくさん集まって咲く意味である。
調理法
花の盛りに花を採集し、日干しにしたものを、1回に乾燥花2〜4gをせんじ
て服用すると解熱に効果があります。
モモ。かたい殻の中に種子が一つあって、これを桃仁と呼んで薬にする。かめ
は苦く、芳香が出てくる。アミグダリンを含むからである。
産前産後・血の道・月経不順に・・・桃仁1日3〜5gをせんじて服用する。
緩下痢・・・白桃花か、普通のモモの花のつぼみを乾燥したもの1回2〜3g
をせんじて服用する。
あせもに・・・新鮮な薬をとって水洗いし、約500gを風呂にいれて全身こ
れにつかる。
サクラ(ソメイヨシノ)。江戸末期、江戸の駒込染井の植木屋が初めて売り出
したというので、この名がある。葉の出る前に花が満開になる様子は、サクラじ
ゅうの絢爛豪華さにおいて、その右に出るものはない。佳人薄命の例のように、
病害虫に侵されやすく、短命なのが欠点。
せきに・・・樹皮1日量3〜5gを煎服する。
おできに・・・樹皮1日量3〜5gを煎服する。また煎液で患部を洗う。
薬草カラー図鑑 伊沢一男著 を参考にしてみました。