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★タイトル (MEH ) 97/ 2/ 1 2:15 ( 49)
創作ちゃん(2月1日) 完狂堂
★内容
どうもマイブームで、「クトゥルーな感じ」の
やつ書きたくなってきたので、ボードおかりし
て書いて行こうかと思います。たぶん改訂する
ことになると思うので、御容赦ください。最初
に謝っておきます。
創作ちゃん第一回 アーカム精神病院にて
「宇宙生物は間違いなく存在する。ただ、あま
りにも遠くにいるだけの話だ」
アーカム精神病院に入院する初老の男性、ガ
リィ・コンディット氏は私にそう語りかけ、天
井をいつものようにボンヤリと見つめていた。
窓ガラスがガタガタと音を立てている。
風が強い。外は吹雪のようだ。熱いコーヒー
を口に含ませながら、私は静かに彼の話に聞き
入っていた。彼の妄想……すなわち、外宇宙か
ら暗黒神が降臨し、我々の前に現れるという、
他愛ない話。私は今回、それをじっくり聞きだ
し、論文にして提出しようと漠然と思っていた。
一介の精神科医であるこの私は、宇宙に想い
を馳せる事など、そう多くない。少年の頃はい
つまでも夜空を見上げていたものだが、最近は
スモッグのかかった夜空を見上げることもめっ
きり減った。しかし、この男は、ガリィ・コン
ディット氏は、宇宙空間や宇宙生物の事しか頭
にないようだ。強迫観念、というやつだ。
ガリィ氏の話が始まると、いつも私はこう思
う。
「確かに、距離の問題が解決されない限り、わ
れわれは宇宙生物と出会う事は無いだろう。ま
してや知的生命体に出会う確率など、皆無に等
しいだろうな」
以前この考えを披露したことがある。すると
ガリィ氏、「この男、わかってないな」と言う
ような表情をしてニヤニヤと笑うのみであった。
「俺は船乗りでね。若い時分は随分と冒険した
もんさ。先生は海の本当の恐さを知らないだろ
うな。どす黒い海を見たことがあるかい?遭難
した事も無いだろう」
ガリィ氏はニタニタと不気味な笑みを浮かべ、
話しをはじめた。