AWC 闘争からの逃走 第六章 その2  ケル


        
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闘争からの逃走 第六章 その2  ケル
★内容
とにかく家に電話しよう・・・後の事は、それから考えよう・・・。
彼は辺りに目をくばりながら、家に電話をした。
トゥルルルル・・・・トゥルルルル・・・・トゥルル、カチャッ!!
その時点で彼は、電話は警察が聞いているかもしれない事に気がついたん。
・・・・・・ええぃ!!ままよ!!!
「・・・・もしもし!?か、母さん??」
「!!健!?健なのね!」
「ああ、母さん、健だよ・・・そっちに警察がきてるでしょう? ごめんなさい、
 でも僕、どうすればいいか、(グスッ)わ、わからないんだ・・・僕は事件とは
 何の関係もないのに、どんどん状況が悪くなって、今も警察に追われて・・・
 (グスッ)一体どうすれば・・・・うっ・・・くくっ・・」
彼は、泣き出してしまった。
「しっかりなさい!!健!!男の子でしょう!?泣いてどうなると言うの!!」
「で、でも・・・・」
「いいから泣くのを止めなさい!!そして母さんの言う事をよく聞きなさい!
 いいわね!?」
「あ、あ、うん・・・で、でも、あの・・・」
「いいから、母さんの言う事を聞いて!!貴方の言いたい事はわかってるわ、
 貴方は今回の事件には無関係なんでしょう!?そう言いたいのね!?」
「う、うん」
「いいこと!?たとえ無実でも、今′x察に行ってはダメ!!何の証拠も
 無いんでしょう!?たとえ、あったとしても今は行ってはダメよ!!」
「あ、で、でも・・・」
「いいから!時間が無いの、母さんの事はいいから、よく聞くのよ、今すぐ
 S駅に行きなさい!!」
「えっ?」
「S駅に行って、コインロッカーのある場所まで行きなさい!!そして13番
 のロッカーをあけるのよ!鍵はコインロッカーの上に置いておくから、なる
 べく早く行くのよ!いい!?13番よ!」
「ど、どういう事なの?何でコインロッカーへ行くの??ねぇ、一体・・・」
「ごめんなさい・・・今は言えないの、でも信じて!!貴方の為なのよ」
「ぼ、僕の!?
為!?・・・・・あ!そうだ!警察は?警察は来てるの??」
「・・・・・多分来てるでしょうね」
「多分??多分て≠ネに?」
「時間がないわ、はやくS駅に行きなさい!!・・・・・ごめんなさい、
 今は話している時間は無いの、でも必ず貴方の無実は証明できるわ!」
「・・・・・わかったよ、S駅に行けばいいんだね?」
「じゃあ、しっかりね!へこたれちゃダメよ!!」
プツン・・・・・
彼が返事をするより早く電話は切れた。
正直言って、電話する前より混乱はひどくなったようだ、しかし・・・・
少なくとも、これからやるべき事がわかった、もう涙は止まった。
「行こう!とにかく行こう!今はそれだけだ」
彼はそう呟くと、近くに迫ってきたサイレンの音を警戒しつつ駅へと向かった。




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