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★タイトル (LMF ) 95/ 1/15 20:58 ( 18)
闘争からの逃走 第六章 ケル
★内容
からくも学校から逃げ出せたが、彼にはこれからどうすればいいか判らなかった
いや、今現在自分のおかれた状況すら判っていなかったであるから、これからの
事なぞ考える余裕を彼に期待する方が無理と言うべきだろう。
しかし、辺りにパトカーのサイレンの音が響いてくると、彼は少なくとも自分が
今しなければならない事を悟った、逃げること、とにかく逃げきる事である。
サイレンの聞こえてくる方角と反対の方へ彼は走りだした。
走りながら、彼は母親の事を考えていた。
もう家へは警察はいっているだろう、突然訪ねてきた警官に自分の息子が殺人
既に家に警察は行ってるだろう、突然やってきた警官に自分の息子が殺人事件の
容疑者であると告げられ、母はどんなに嘆いているだろうか・・・・
彼は母親の泣いている姿を思うと、何故か自分も涙がでてきた。
ちくしょう!ちくしょう!!ちくしょう!!!
何で俺が!?何で俺がこんな目に会わなければならないんだ!!
彼は走るのを止め、道ばたにうずくまると、声を出して泣いた。
通行人が訝しげに彼を見たが、彼は泣き続けた。泣くしかできなかった。
しばらくして、ようやく泣き止むと彼はよろよろと立ち上がった。
パトカーのサイレンの音は遠くでしか聞こえてこない事を確認すると
近くの電話ボックスへと入って行った。