#1274/1336　短編
★タイトル (XVB     )  00/ 7/15   1:21  ( 49)
お題＞タイムマシン　　　　＄フィン
★内容
親愛なる○△教授
　教授がだしてくれた課題『タイムマシン』についてわたくしいろいろ
と考えさせられてしまいました。なんでもうさわによるとある大手のパ
ソコン通信会社でシグというものを営んでいるお題制度からとられたも
のなのですね。その中の馬鹿女が冗談のつもりであげたお題『タイムマ
シン』が見事に次のお題を選ばれてしまったようで、教授の課題とリン
クされてしまったようです。
　この『タイムマシン』について夜もほとんど寝ずに考えました。もっ
とも前の晩に粉からひくコーヒーを立て続けに２杯も飲んでしまったの
です。その結果カフェインが体の中で上昇に脳内覚醒物質が活発に作用
して眠れなくなったことも原因ではありますが……。
　さて、問題の『タイムマシン』ですが、はるか昔からタイムマシンね
たは、タイムパラドックス、親殺しのパラドックスなど使い古されて斬
新なものといえば、ほとんどないのではないしょうか。それこそ、餓鬼
たちがみているドラえもんの世界でしか使われなくなったものではない
でしょうか。わたくしも多少ＳＦというものを書いたこともある手前、
ＳＦよりの『タイムマシン』を書こうと思いましたが、先にいったよう
な理由からＳＦ『タイムマシン』はこの度省こうと思っております。
　ＳＦ以外ではどんなものがあるかというと推理小説は、推理へと行き
渡る論理回路が遮断されて推理小説はできません。
　それではそれ以外のわたしたちに身近にあるタイムマシンを探してみ
ようと思ってみます。
　その前にある人の妹に女の赤ちゃんができました。予定日よりも１ヶ
月早く帝王切開で未熟児でしたけど、父親似の可愛い赤ちゃんです。
この赤ちゃんとタイムマシンの関係をはかっていこうと思います。
　ある人と妹は同じ親の少し塩基配列が違っているとはいえ、同じよう
な遺伝子を持っています。片方は無事に結婚し、子どもをもうけ、もう
一方は社会からドロップアウトし、３０を超えてしまったというのに、
浮いた話し一つもありません。このままだと生涯独身を貫きとおしそう
です。頭もそんなに悪くなく、かといってよくもなく、平凡といえば平
凡な日常を暮らしています。ただ不満なのが、普通の女性として暮らし
ていけたはずの結婚、そして出産が絶望的にないということなのです。
　この話と『タイムマシン』とどういう関係があるかといえば大有りな
のです。一人の女性が子供を産むとします。男の遺伝子と女の遺伝子が
複雑に絡み合って、一つの遺伝子になり、細胞が分裂を起こして、赤ち
ゃんが誕生します。このとき女の遺伝子は１／２にはなりますが、確実
に赤ちゃんの細胞一つ一つに記録されています。そしてこの赤ちゃんが
大きくなり、子どもをつくります。最初の女の人からは孫になりますが、
それでも遺伝子は１／４は残っています。このように生まれる、子ども
を作ると、永遠のサイクルが続きます。最初赤ちゃんを産んだ女の人は
すでにお墓の下で眠っているはずですが、それでもまだ親から子へと受
け継がれた遺伝子は残っています。やがて最初の女の人の遺伝子は、ほ
んの微量なものにまでなるでしょうが、それは拡散し、数を増大に増や
し、やがては少し大げさにいうと地球全土にまで遺伝子は混じっていく
でしょう。そして遺伝子一つ一つは本体が死んでしまった後でも、時代
を超えて３次元的な広がりだけでなく４次元的な広がりを持っていくの
です。これこそ自然が生んだ『タイムマシン』といえるでしょう。
　教授の思うような文章がかけたか学のないわたくし不安ですが、わた
くしにはこういう書き方しかできません。