AWC 何れ…                   聖 紫


        
#498/1336 短編
★タイトル (ALN     )  95/ 8/30   0:53  ( 20)
何れ…                   聖 紫
★内容

    さて…
    その白い百合の開き始めた一瞬は真夜中だったのかも知れない
    君は微睡みの瞬間に居て、私は其れを手に誰もが感じ得る事の
    出来ない。

    その香りを手に… 感覚から、心へと。

    そして、今は君と同じ様に… ある出来事に過ぎない…

    私が知り得る数限りない無数の中に、かつて無いただ初めての
    白い百合の甘い香りが、今宵だからこそ、新鮮に漂うのだ…

    では…
    それは、君でも彼女でも、無論唯一の誰でも無いとすれば…

    やはり…
    其れは白い百合の花の香りに他なるまい。

                             聖 紫




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