AWC 陽を注がれて     κει


        
#130/1336 短編
★タイトル (WJM     )  93/ 8/31  11:43  (114)
陽を注がれて                        κει
★内容



                    ...   精いっぱい  ...


                         あなたは木漏れ陽のように

                         掴みどころがないから

                         綺麗に洗った右手を伸ばしても

                         その間から

                         光の粉を漂わせるように

                         するすると抜けてゆく

                         たまらなくなるから

                         ぼくは

                         はっきりとしない意識のなか

                         両手をひろげて

                         あなたの華奢な体を

                         抱きしめよう



                    ...   もう悩まない  ...


                         逃れられぬ夜

                         冴えきった頭のなか

                         僕は堅く目をとじる

                         すべて受けとめられるだろう

                          高揚しはじめている


                         困難な壁の向こうで待つ

                         永遠の平安


                         壁を見つめる

                         歪んだ蛇が

                         美しくささやく

                         でも僕はきっと負けないだろう

                          そう

                         あなたに背負われているから

                         今にも襲ってきそうな蛇にも

                         涙をみせることはないだろう


                         すべて受けとめていきたい

                         そうすれば

                         壁の向こう

                         永遠の平安を信じられる


                         拒絶から何を得られた



                    ...   陽を注がれて  ...


                         僕に必要だったものは

                         愛

                         潤滑油なくして

                         ぎしぎしという音を

                         聞きながら

                         涙で埋もれた悲しみに

                          陶酔することは

                         むなしい


                         あたたかい

                         ながれゆく

                         ゆきわたる

                         僕が宙に

                         うかぶ








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