#2558/3137 空中分解2
★タイトル (JHM ) 92/12/19 6:15 ( 43)
《惨憺(サンタン)たる日焼け −SUNTAN−》
★内容
小麦色に日焼けした方々が街中を闊歩していらっしゃいます。実に健康そう
な良い感じがします。日焼け」の事を英語では "SUN-BURN" とか "SUN-TAN" と
申しますが、"BURN" は「やけど」、"TAN" は色がついた状態を意味します。
このように、「日焼け」には2つの側面があり、1つには一種の「やけど」と
いうべき側面、もう1つは、引き続いて起る色素沈着であります。
「皮がむけて赤くなり、ヒリヒリして仰向けに寝ると痛いので、うつぶせに
寝なくてはならない」程に日焼けするのは、決して関心した事ではないのは御
理解頂けるとは思いますが、紫外線により、表皮細胞のDNAは障害を受けます。
修復酵素により復旧の努力はなされますが、その能力以上に障害を受けますと、
その細胞は死滅する事になります。死滅しないまでも、DNAに異常をきたす事
になりますと、場合によってはガン化する事になります。また、その様な事を
繰り返しておりますと、皮膚の老化を早めます。老化した皮膚は肥厚し、御高
齢の方を見る如くに深いシワをつくります。
一方、色素沈着は、色素メラニン色素を増産し、色のついた角質を防波堤にして
紫外線等による細胞の障害を防ごう、という自己防衛反応なのであります。
最近、電子部品の洗浄・クリーニング・スプレー・ガス等に使用する「フロン」がやり玉
に上がっているのは、大気上層に存在するオゾン層を破壊し、地上に降り注ぐ紫
外線等の電磁波の量が増加する、という点も一因です。紫外線の増加により白
色人種では皮膚ガンの発生が何倍にもなる、との試算もある位です。
以上の様に、「日焼け」というものには、いろいろと怖い側面があるわけで
すので、無理をして「日焼け」する必要はない、という点は御理解頂けたか、
と思います。油脂は紫外線を吸収、赤外線を緩徐に放出しますので「浜辺でサン
オイルを塗る」というのは、それなりに意味のある事です。帽子や長袖シャツ、ファウン
デーション等で、過度の日焼け予防措置を講じることも肝要かと存じます。
色素沈着の原因は「日焼け」だけではございません。種々の疾患によっても
起る事は御承知の通りです。「地黒なんです」というのも場合によりけり、な
のかもしれません。
また、色素沈着ではなくとも、心不全等の循環障害によるチアノーゼや悪性腫瘍
等による悪液質(いわゆる「死にそう」な状態)でも同様に「どす黒い」感じ
の顔色になるわけです。それが「何」と判る為には医師の診察・検査が不可欠
なわけでありますが、まず、「どこか変だな」と感じる事が肝要といえるでし
ょう。