#1909/3137 空中分解2
★タイトル (GVB ) 92/ 6/28 17:37 ( 70)
リレーQ>ブッシュ大統領殺人事件(36) ゐんば
★内容
「いやあおめでとうございます」
ムオーキ・アージョの呼びかけで続々出てきた霊魂たちの拍手が鳴り響く。
「いやあ、やっと連載35回目にしてタイトル通りブッシュが殺されましたねえ」
「クリスチーネさん、おみごとでした」
「あら、そんな、大したことないわよやーねえ。オリジナルブッシュはまだ生き
てるし」
「まあ、タイトル通りといってもあれです」ふーみんが言った。
「『本陣殺人事件』みたいにブッシュ大統領を舞台に殺人が起きてもいいわけだ
し、『グリーン家殺人事件』のようにブッシュ大統領のメンバーが続々死んでも
よいし、『オリエント急行殺人事件』みたいにブッシュ大統領の中で死んでもよ
いし、『ABC殺人事件』のようにブッシュ大統領順に死ぬって手もあるし」
「そ、『殺人事件殺人事件』ってのもあったし」
「えー、さて、本日お集まりいただいたのは他でもありません」アージョが皆を
制した。
「リレーQももうすぐ一ヶ月ということで、折り返し地点を迎えるにあたり、こ
こらで一つ反省会を行ないたいと思います」
クーパーはあわてて口をはさんだ。
「おいっ、話が違うじゃないか。協力者をつのってくれるはずじゃ……」
「きょほほほほ!」
アージョの目が血走る。クーパーはもはや、隅っこでいじけるほかなかった。
「まあ何つうか」コーキチが言った。「俺もうわけわかんね」
「いやあ、あとから入ると苦労しました」たに ぐちさだおがぼやいた。
「だいたい、東ブッシュ西ブッシュなんてのを、そもそも始めたのは誰なんだ」
ふーみんが印旛を睨んだ。
「そ、そりゃ、名前をつけたのは俺だけど」印旛がコーキチを睨んだ。「最初に
ブッシュを複数にしたのは俺じゃねーよ」
「きょほほほほ!」
アージョの目が血走る。
「内輪もめをしてるときじゃないよ」
「うむ」ふーみんが答えた。「ストーリーの破壊を目指すのはよいが、もともと
破壊されたストーリーだと破壊してても今一歯ごたえがない」
「そうですね」印旛がうなづく。「やっぱキャラクターが多すぎるのではないか
と」
「あんたがキャラクターが三人を越えると書けないだけだろ」
「いや、そもそも適切なキャラというものは」
「だいたいあの東ブッシュが」
「きょほほほほ!」
アージョの目が血走る。
「内輪もめはやめよーね」
「うむ」ふーみんが答えた。「やはりここは、何らかの歯止めが必要ではないか
と」
「お任せ下さい」印旛が立ち上がった。「そんなわけで今日は、はどめを用意し
ました」
「おーっ」
「さすがOP」
印旛は大声で呼んだ。
「はどめちゃーん」
「はーいっ」
呼ばれて出てきたのは、ロングヘアを金色に染め、ピンクのリングコスチュー
ムを身につけた、かわいいながらも逞しい女の子であった。
「こんにちは、葉藤めぐみ、略してはどめでーす。得意技はフライング・ネック
ブリーカー・ドロップ。余計なキャラクターは私が退治しちゃうもん。よろしく
お願いしまーす」
他のメンバーは一斉にうなだれた。
「感心して損した」
「あの……」この隙におずおずと切り出したのはクーパーである。
「それでブッシュ暗殺阻止の方は……」
「おーっそうであった」アージョがうなだれていた首を起こした。
「てなわけでリレーQ、カリフォルニア大のブラックジャンプ本部を訪れた海野
と砂堂を待ち受けていた人物は?もはや人間扱いされてないオリジナル・ブッシ
ュの運命は?クーパーとクリスチーネはブッシュの命を守れるか?何も知らない
内に事件に巻き込まれている神林平介はどうなる?例の女に名前はつくのか?パ
ティはこのまま忘れ去られるのか?残り一ヶ月さらなる展開を見せてゆきますリ
レーQ『ブッシュ大統領殺人事件』、まずは中締めということで、皆さんお手を
拝借、よーおっ」
− ポン −
(戦慄の第二部に続く)