#1468/3137 空中分解2
★タイトル (UYD ) 92/ 2/22 13: 3 (115)
カトマンズ KEKE
★内容
カトマンズに行くときは、かならずバンコクで一泊するか乗り換
えるかするはずだ。もし泊まるときは、注意することがある。それ
は、バンコクでは絶対マリファナを買ってはいけないということだ。
なぜか。バンコクのマリファナ売りは、裏で警察とつながっている。
マリファナを売ってもうけて、それを警察に通報して報償金を手に
入れてもうけるという往復パンチの商売をしている。だから売り込
みが来ても絶対買わないこと。もちろんこういう注意はカトマンズ
でも同じだ。要は安全と確信が持てないかぎり手をださないことだ。
一番いいのは、向こうで知り合いになったひとを通じて手に入れ
るか、買うときは一緒についていってもらうかすることだろうね。
初心者がいきなり買って、みごとに逮捕されるということはよく
あることだ。大丈夫なところと危ないところの区別がつかないのが
初心者だ。向こうに長いひとはそのあたりはよくこころえているか
ら、そんなヘマはおかさないのだけど。
マリファナはタイでもネパールでも犯罪であるということは忘れ
てはならないことだ。
青木さんはマリファナなんか吸うきはないかもしれないが、あち
らではタバコのようにありふれた存在だから、つい吸ってしまうと
いうことがある。つい、でやると思わぬ災難が降りかかってくるこ
とはよくありがちなことだ。用心が肝要。
でもね、カトマンズでマリファナを吸わないというのは、ソープ
ランドに行って、何もしないで帰ってくるようなもので、あほらし
いとも思うし、むしろ相手に失礼ではないかという気分になるな。
何度も言うようだが、私のカトマンズの知識は10年前で止って
いる。その後は、貧乏旅行関係のミニコミを読む程度であるから、
断定できるようなことは言えないというのが本当のところだ。でも、
あのあたりは5年や10年で劇的に変わるというようなところでは
ないし、ある程度は今でも通用するんじゃないかな。
意外に思うかもしれないが、インドやネパールというところは案
外旅をしやすいところだ。宿泊施設が整っている。安宿から高級ホ
テルまでとりどりに存在する。そして、そこへ連れてってくれる親
切な?ひとがまた多いのだ。そして何より物価が安い。これにまさ
ることはないね。そりゃ、アメリカやヨーロッパは旅するのが楽だ。
でも金がドンドン飛び去っていく。夜、金の勘定をしながら旅をつ
づけるのはけっして楽なことではないのだ。その点、ネパールなん
ていったん国内にはいったら金のことなど考えなくていい。一日に
何ドルか強制的に換金させられるはずだが、それが使いきれなくて
困るほどだ。
『地球の歩き方』というガイドブックがある。いろいろ毀誉褒貶
がある本だが、あれを持っていけばまず大丈夫だと思う。あのとう
りすることはないが、初心者は情報は多いほどいいものだから。
「ネパール編」はなかなかよくできていると私は思う。
さて、青木さん一行がカトマンズの空港に着いたとする。税関、
パスポートチェックをくぐり抜け、空港の外にでると、そこにはタ
クシーが待っている。もちろんよく探せばカトマンズ中心部行きの
空港バスもあるはずであるが、回数がすくなかったりするから、見
当たらないときはしかたがない、タクシーである。料金は事前交渉
式である。相場はいくらくらいかこころえている必要がある。ま、
インドほどボルことはないからそう心配はいらないだろう。
私はこの空港から出た瞬間がとても好きだ。空港の中は、無機質
のどこでもある、ありふれた世界だが、そこから一歩出た瞬間、ま
るで日本と異質の世界がワッと広がっているのだ。そして、この街
をうまく旅できるだろうか、宿は見つかるだろうか、食べるところ
はあるだろうか、その他もろもろの不安が押しよせてきてハラハラ
ドキドキする。このハラハラドキドキが感動というものなのだろう。
日本を旅していてはけっして味わえない性質の感動だ。
だから、旅慣れたひとと一緒にいかないほうがいいのである。そ
ういうひとがいると、肝心のことはそのひとにおまかせになってし
まい、自分は単なる傍観者になってしまう。それでは感動は半減し
てしまう。あくまで自分がやり、その結果は自分がとる。自分が主
体になってこそ、旅は本当に面白いのだ。
さて、宿が決まっているなら、タクシーの運転手に言えば連れて
くれる。決まってないなら繁華街で下ろしてもらう。あるいは、運
転手が契約している宿に連れていくというかもしれない。それでも
構わない。そう変な宿に連れていくということはないはずだ。宿に
着いたらまず部屋を見せてもらい、よければ契約し、悪ければ別の
宿に行けばいいだけだ。
バスに乗った場合は、繁華街のニューロードというところのネパ
ール航空本社でおろされるはずだ。その通りぞいには安宿がたくさ
んある。中級宿はもすこし離れたところに集まっているが、あるい
ても15分くらいだ。カトマンズは小さな町なのだ。心配はまった
くいらない。
青木さん一行は女の子がいるから、安宿というわけにはいかない
だろう。本当は安宿のほうが面白いのだけどね。安宿は本当に安い
宿だけのことはあって、相当汚い。日本からダイレクトに行くと愕
然として裸足で逃げたくなるかもしれない。いったいに過剰清潔症
みたいな日本からいくと、どの国も汚いようにみえる。ましてや、
インドネパールなんて、不潔の権化みたいなもんだからね。
これがまず香港、次いでバンコク、そしてカトマンズと順をおっ
てくれば、段々慣れていってそう驚くことはないのだろうが、いき
なりじゃきつい。
安宿は200円くらい(当時)、中級宿で1000円から200
0円くらい(当時)。物価はあがっているだろうが、円の価値も上
がっているので、差し引きで、今もさして変わらないんじゃないか
な。女の子がいるのなら、やはり中級以上の宿じゃないと無理だろ
うな。
中級以上の宿に泊まるなら、寝袋はいらないと思う。安宿は毛布
なんてないから、寝袋は実需品なんだけどね。
泊まる宿の名前など詳しいことは『地球の歩き方・ネパール編』
を見れば載っている。
とにかく、つまずきそうなのは、空港から出た時だけだね。いっ
たん市内にはいってしまえば、町が狭いのだから、歩いているうち
にホテルなんてすぐ見つかるよ。
私がインドネパールに来たとき、まったくの初心者だった。『地
球の歩き方』の元祖みたいな小さな本だけを頼りにやってきたのだ
が、それでも何とかなったもんね。行ったら何とかなるもんだよ。
安ずるより生むがやすしというじゃないか。
いけいけドンドンだ。