AWC デブになって  KEKE


        
#1396/3137 空中分解2
★タイトル (UYD     )  92/ 1/19   7:34  ( 55)
デブになって  KEKE
★内容
 去年の今ごろは70キロを切っていた。体重の話である。確か6
9、5キロであったはずだ。もちろんデブである。身長は168セ
ンチしかないのだから。でも、まだかわいげのあるデブである。小
肥りと言って言えないことはない。
 しかし、今の体重73、5キロとなるとそうはいえない。完全な
デブである。去年から実に4キロも増えている。風呂場で裸になり
見下ろすと、でっぱった腹の端にかろうじてチンチンの先端が突き
出ているのが見えるというありさまだ。
 腹もでっぱっているが、顔もひどい。満月状容貌というのだろう
か、要するにまんまるである。
とくに頬なんか肉がうんざりするほどついていて、完全な下膨れで
ある。頭をスポーツ刈りにしていることもあって、ひとからテレビ
の「裸の大将放浪記」で山下清を演じている芦屋ガンノスケそっく
りと言われる。
かっては原田友世に似ていると言われたこともある男の、変わりは
てた姿である。
 この前、さる人に「あんた老けたね」と言われた。これはかなり
の衝撃であった。もともとひどい童顔で、20代のときでも10代
にしか見られなかった私である。子供っぽく見られるのが嫌で髭を
のばそうかと考えたこともあるくらいだ。なんとか老けて見られた
いと思っていたのに、いざそう言われると、がっくりきてしまう。
実際、鏡を見ると、かっての童顔はどこへいったのだろう、なんか
不気味な顔が写っているのである。
ま、歳も歳だし、やむえないのかもしれないが、しかしデブになっ
たためにこうなったというのも、また事実なのである。
 でっぱった腹と芦屋ガンノスケの顔で、女にもてようというのは、
いささか厚かましいというものだろう。
事実もてない。
 女性と出会ったとき私は、機関銃のようにジョークを連発して笑
わせ、それで付き合うことに成功することが多かった。
「面白いひとね」
と思われたらこっちのもんである。
 それが今では、同じことをしても、
「面白いデブ」
でしまいである。
「面白いひとね」と「面白いデブ」では大差があるのである。
「面白いひとね」ではその後の展開がいろいろ考えられる。ことに
よったらベッドに連れ込む、という展開も考えられるのである。
しかし、「面白いデブ」のほうはそれっきりである。その後の展開
なんかなーんにもない。それで終わり。ジエンドである。

 すべてはデブが悪いのである。30歳になるとホルモンの具合が
変わるから、それまでと同じだけ食べていたらかならず肥るよ。私
がいい見本だ。ま、女性に関してはいいとしよう。私ももう歳だ。
いまさらどうしてももてたいとは思わない。右手を愛用することで
十分満足できる。
だが、どうにも我慢ができないのは、風呂場で裸になって、鏡に写
った我が身の醜さだ。とくに上から見るとチンチンの先端しか見え
ないという胴回りは何とかならないものか。
なに?そりゃ腹が出ているというより、おまえのチンチンが小さす
ぎるんじゃないかって。あーた、そんな本当のことを言ってはいけ
ませんぜ。私の小さなハートはすぐ傷つくのだ。
へい、おあとがよろしいようで。

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