#1385/3137 空中分解2
★タイトル (TKG ) 92/ 1/13 22:40 ( 91)
忘れられない私が見た夢 アイZI
★内容
2150.SYSTEM -RYUJYU-.
VERSION 5.06
私は竜樹−りゅうじゅ−。著述支援シ
ステムである。私は、私のユーザーの記
憶をすべて記録している。私はユーザー
の求めに応じて記録素子から必要なセン
テンスを拾い出し、適当と思われる配列
で画面に出力する。
私は竜樹、著述支援システム。
R>MY.OLD.DREAM
R>SHIFT+ROLL UP
「わっすれられないのぉー、あっのひと が好きよぉぅー。」
ってちょっとちがっちゃいましたね。やっぱり忘れられないと言えばエッチな
夢でしょうか。あれはなんでか覚えてるもんですね。
という冗談はここまでにして、今でもしっかり覚えてる夢のお話をします。こ
れは、まだ私が小学生の頃、殆ど毎晩の様に見てた夢です。もう今は見ませんが
ね。
あれは、もうそろそろ忘れそうな小学4年の頃のこと。少年そうせんは、遊び
つかれから早々と床につきます。あらっもう寝ちゃいましたねぇ。それでは、ち
ょっとそうせん君の夢の中に入って行きましょう。
どこかの風景が見えます。色はついていません。白黒ですね。私は地面から数
メートル浮かび上がった状態で見ています。
そうこうしている内に向こうから誰かどうしたんでしょうか、突然そうせん君
が走りだしました。
あーいう表情を「死にものぐるい」と言うんでしょうか。すさまじい顔です。
むむっそうせん君の後ろの方から走ってくる者の影が見えます。これがそうせ
ん君を追い掛けてるんでしょうね。
私は、そうせん君に近付いてよくみます−幸い私はどちらからもよく見えない
のでこの様な事ができます−。
そうせん君は時々後ろをチラッと振り向きます。自分を追い掛けてる者の正体
を探るためです。しかし、そうせん君は黒い影の様なものを見ただけで、それが
なんであるのか理解はできません。
その黒い影はそうせん君につかずはなれず、ついてきます。ちなみに影に近付
いてみましたが、私が寄っていくと逃げます。といっても走るスピードが鈍るだ
けですけど−私を関知してるのかな−。
そうせん君は、ただ恐ろしさのあまり逃げます。その内ある事に気付きます。
段々走りにくくなってくるのです。まるでゼラチンの−私がそうせん君の心を抽
出して適当な解釈を与えました−塊の中を走っているようでした。でも、呼吸は
ちゃんとできます。
黒い影はさっきよりも少し近付いた感じがします。そうせん君の心の中の恐怖
がひとメモリ上がります。
そうせん君は考えています。なぜ自分はこんなに長く走れるんだろうと。
そうせん君が疑問に思った通り、それは考えられないことでした。そうせん君
の体型は良く言って「ポッチャリ」、悪く言って「デブ」でしたから、運動会は
特に走る競技は大の苦手としていたのです。これは、後に中学・高校・大学と続
いていきます。
夢なのかな。やっとそうせん君は悟り始めています。「夢なら早く覚めて。」
そうせん君はそう願いますが、叶うはずもありません。
そうせん君は、走り続けなければなりません。
足が地面から浮いている様な感触がしました。
その通り、そうせん君はホップ・ステップの様な感じの走り方になっていまし
た。ゼラチンの中を走るよりも更に遅くなった様です。
「このままでは追いつかれてしまう。」
悲痛な叫びが私の心を貫きます。しかし私にはどうすることも出来ません。私は
心の旅人に過ぎないのですから。
黒い影がそうせん君の肩に手を掛けようとしたとき、そうせん君は目覚めまし
た。
<FIN>
2150.SYSTEM -RYUJYU-.
VERSION 5.06
以上が今回ユーザーから指定されたキ
ーワードを素に私が検索・著述した文章
である。
次回のユーザーの指定を待っています。
私は竜樹−りゅうじゅ−。著述支援シ
ステムである。
R>LOAD.END
R>SYSTEM.END