AWC CAMPUS> 不屈の学園都市 (1)  ■ 榊 ■ (02/75)


        
#793/3137 空中分解2
★タイトル (HHF     )  91/ 3/ 8  20:26  (154)
CAMPUS> 不屈の学園都市 (1)    ■ 榊 ■  (02/75)
★内容


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                                Kyouya Sakaki
                                -------------

                                    is....


                           キ ャ ン パ ス    シ テ ィ ー
                  ☆ミ  Campus City  I ☆彡


               「 不屈の学園都市 」




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プロローグ

森と緑を残しながら、今なお発展中の都市、神奈川。
その人口、工業力、収入、そして首都「東京」に近いという利点は、大都市と呼ぶに
ふさわしい所であった。
が、そのはずれ、まだ緑と森が沢山に残っている広大な土地の一角に、巨大な学園都
市があった。
敷地面積300平方km。
注意あれ。
単位はmではない。kmである。
その広大な学園都市は、大財閥、キタムラグループの頭首、北村啓治氏が企業の人材
育成として建てた物であった。
金をふんだんにかけ、最新の設備技術と、膨大な量の物資がそこにはあった。
そして、選び抜かれた強者どもが、最新の設備と競争、そして生徒による自治という
自由な校風によって、その能力を最大限引き延ばし、学園生活を楽しんでいた。
そこには、沢山の新しい世界をになう人物が、今日も動き回っていた。



ACT 1 転校

*尚、人物紹介は、かく段落ごとにしていきますので、ご了承を。

御影誠一郎 < ミカゲ セイイチロウ >
 このクラブの奴が通った後には、30年間何も育たないといいわれる破壊部の部長
をやっている。今回は綾の子守役。

炎城綾 < エンジョウ アヤ >
 最近両親をなくし、叔父をたよって転校してきた女の子。喜怒哀楽のはっきりした
単純な性格の美少女。

沖直也 < オキ ナオヤ >
 このACTでは名前はでてこないが、ジープの運転をやっている男である。モータ
ー部部長。

北村啓治 < キタムラ ケイジ >
 この学園の校長であり、綾の叔父である。実際は企業を経営をしており、その一環
としてこの学園をつくる。世界でも有数の資産家。


「おっきー」
学園の正門。
少女の横一面に、壁がはてしなく広がっていた。
目の前を見る。
そこには巨大な鉄の門が塔のようにそびえ立つ。
刑務所のような大きさと、迫力、いや、それ以上の物が、そこにはあった。
しかしこの少女の視線は、そこにはない。
その遥か向こう。門の中の景色である。
遥か前方にある校舎が霧のため霞み、蜃気楼のように漂っていた。
しかし決して霧は濃いとは言えないものであった。
つまり、それだけ遠いというわけである。
ここから、ざっと4kmはある。
どうしようもなく、少女は門の前で立ち止まっていた。
「さて、どうやったら叔父さんに会えるのかしら…………」
少女は少し迷った。が、そんな事をしていても始まらない。
意を決したように歩き出し、門をくぐった。
重たそうな大きいバックが一つ。小さいバックが一つに、紙袋二つ。
冬用の学生服の上にオーバーコートを着ている。
長い髪が、コートの背中に垂れていた。
優しそうな笑顔が、今はちょっと困惑気味であった。
門をくぐると、視界はさらに広がった。
辺りは、草は生えていないものの、どこかの草原がごとくの広さだった
「牧場とまちがえたのかしら……。でも草は生えてないし……」
少女はその光景を見てまた立ち止まってしまった。
「それじゃあ、俺達は牛かいな……」
いきなり右の方から声がした。
少女は驚いて声のした方を向いた。
入った時には気づかなかったが、そこにはジープがあり、二人の男が乗っていた。
乗っていた男の一人が車から降りて近寄ってきた。
学制服を着ていて、首にはマフラー、手には皮手袋をはめている。
けっこう体格のいい男である。
男は少女の前で立ち止まった。
少女より頭一つ大きい。
(わっ、目が青色)
少女は思わずとまどったが、男の方はかまわず話かけてきた。
「えーと炎城綾さん…………ですね? 破壊部所属の御影誠一郎といいます。よろし
く」
(ん? 破壊部? やっぱり違うところかしらー)
綾と呼ばれた少女はまた悩んでしまった。
「あのー、ここ星城学園ですよねー」
念のためというか一応問いかけた。
「牧場みたいですが一応牧場ではありません」
男の顔に気のよさそうな笑顔が浮かぶ。
男の笑って返した答えに、綾はよけい悩んでしまった。
(うーん。本当にいいのかしら……たしかここ神奈川にある進学高よねー……)
綾は、何も言わなかったが、いかにも困ったような顔を男に向けた。
その困ったという顔に、男はさらに笑顔で答える。
何か得意下に。
「そんな悩まなくてもいいですよ」
男は、にっ、と笑った。
「間違えではありません!ようこそ!わが星城学園へ!!」
男が大声で言うと。いきなり後ろからトランペットの軽快な音楽が流れ始めた。
後ろに振り返ると、工事中と書いた幕がいっぺんに落ち、100人くらいのオーケー
ストラがあらわれた。
そのオーケストラはやがて、耳もわれんばかりに、行進曲をひき始めた。
「炎城さん、どうぞこちらの車に乗って下さい!」
さっきの男が綾を引っ張って、無理やりジープに乗せた。
綾は助手席に、荷物と御影は後ろの席にのると、車はゆっくり走り始めた。
綾は少し落ち着いて、前方を見るとさっきまで何もなかった運動場に、一本の道だけ
大きく開けて、どんどん人が集まってきていた。
1km近くの人の列。
多分、全校生徒が出てきているのだろう。
ジープはその間の道を走り始めた。
両側からは、うるさいほどの歓声と、クラッカーの音。
ときおりテープまで投げ込まれる。
呆然と座っている綾に、どんどんとテープが絡まっていった。
「ほら、皆さんに手ぐらい振ってやって下さい」
後ろから御影が声をかけてきた。
「手って……。あのー、この騒ぎはもしかしますと……」
御影特ゆうの、にっ、という笑いをしながら、言った。
「もちろん、あなたの歓迎パーティーですよ!」
綾は一応のみこめたが、まだ少しボーとしていた。
「ほら、前方を見て下さい」
少しトーンの低い声がした。運転席に座っていた男の声のようだ。
この男、白い服の上に黒の皮のジャンパーを着ている。
サングラスをしていて、顔はよく見えないが、なかなか渋い。
綾は言われたように前方をみると、なにやら少し高くなっている台があることに気付
いた。
台の上には綾の叔父であり、ここの校長兼、理事長の北村啓治がいた。
やっと知っている人に出会い、おもわず綾は車から体を乗り出して、手を振った。
「叔父さまー!!」
台の上のいい歳したハゲのおっさんが嬉しそうに手を振り返した。
やがて車はその台の前に止まった。






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