#624/3137 空中分解2
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500円玉のバトン (3) 刹那
★内容
僕があぜんとして立ち尽くしているとあいつが頭をかきながら照
れくさそうに言う。
「まあ、そういうわけだ。おまえに一番に教えたくてな」
そうか、そういうわけか。
僕はその時の自分の感情にびっくりしていた。
良かった!やったな!
その感情と共に発生した嫉妬に似た小さな感情。
(あいつを取られてしまう)
・・・いかん、駄目だ、こんなことを考えては。
うん。あいつが選んだ女の子だ。きっと性格もやさしいのだろう。
僕の代わりをこれからはこの女の子がやってくれる。
「おめでとう、良かったな」
二人にいう。
あいつはさっきから顔がゆるんでいる。女の子も照れている。
僕は彼女の前に立つ。
そして財布から500円玉を取り出し
「これから喫茶店に行くんだろ? これはお祝い金だ。これからは
こいつのことを頼むな」
そういって500円玉のバトンを手渡す。
バトンタッチ。
「じゃあな、邪魔物は消えることにしよう」
「ああ、今日はありがとうな」
あいつはとても嬉しそうに笑う。
僕には見せたこともない極上の笑顔。
ああ、やっぱり・・・。
ちぇ!
あばよ!
幸せにな!
今度は僕が振られたときに付き合ってもらうからな。
−− 終わり −−
あとがき
これは僕の始めての作品です。僕の気付かないおかしなところがあ
るかもしれませんが、とにかく皆さんの感想をお聞かせください。
お願いします。是非とも感想を。おねがいね、おねがいね(笑)。短
くてもいいから。それでは待ってます。
PS (1)のところで
はクリスマス・イブ
となっていますが正しくは
今日はクリスマス・イブ
です。
刹那