AWC 500円玉のバトン (3) 刹那


        
#624/3137 空中分解2
★タイトル (HAG     )  90/ 9/14   0:13  ( 44)
500円玉のバトン  (3)    刹那
★内容
  僕があぜんとして立ち尽くしているとあいつが頭をかきながら照
れくさそうに言う。
「まあ、そういうわけだ。おまえに一番に教えたくてな」
  そうか、そういうわけか。
  僕はその時の自分の感情にびっくりしていた。
  良かった!やったな!
  その感情と共に発生した嫉妬に似た小さな感情。
(あいつを取られてしまう)
  ・・・いかん、駄目だ、こんなことを考えては。
  うん。あいつが選んだ女の子だ。きっと性格もやさしいのだろう。
  僕の代わりをこれからはこの女の子がやってくれる。
「おめでとう、良かったな」
  二人にいう。
  あいつはさっきから顔がゆるんでいる。女の子も照れている。
  僕は彼女の前に立つ。
  そして財布から500円玉を取り出し
「これから喫茶店に行くんだろ?  これはお祝い金だ。これからは
こいつのことを頼むな」
  そういって500円玉のバトンを手渡す。
  バトンタッチ。
「じゃあな、邪魔物は消えることにしよう」
「ああ、今日はありがとうな」
  あいつはとても嬉しそうに笑う。
  僕には見せたこともない極上の笑顔。
  ああ、やっぱり・・・。
  ちぇ!
  あばよ!
  幸せにな!
  今度は僕が振られたときに付き合ってもらうからな。

−−  終わり  −−

あとがき
  これは僕の始めての作品です。僕の気付かないおかしなところがあ
るかもしれませんが、とにかく皆さんの感想をお聞かせください。
お願いします。是非とも感想を。おねがいね、おねがいね(笑)。短
くてもいいから。それでは待ってます。

PS  (1)のところで
はクリスマス・イブ
  となっていますが正しくは
今日はクリスマス・イブ
  です。
                                                          刹那




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