AWC 大型リレー小説>第九話 「この陰謀は実在する」 クエスト


        
#1770/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (XKG     )  89/ 8/13  23: 1  ( 56)
大型リレー小説>第九話 「この陰謀は実在する」 クエスト
★内容
「うーむ、そうだったのか」
 私は目からうろこが落ちた気分だった。
 この小説を実は私一人で書いていたことについさっき気づいたのである。
それは「永山」という名前をかたって書き継いでいるときであった。
 白鳥座からの必死の呼びかけが、グー星人に操られるままに書いていた私
に通じ、小説を突如中断させて真実を書かせたのであった。
 よく考えればおかしいとは思いませんか、あなたも。
 だいたいアップのスピードが早すぎる。全国に散らばるメンバーがそろい
もそろって暇なわけがないのに。そーか、私が一人で書いていたのか。
 グー星人の力をもってすれば他人のIDを使ってアップするなど簡単簡単。
一応メンバーそれぞれの特徴をまねてはいるが、よく読んでみると私が書い
たことがわかるはずだ。
 いんばさんにしては不条理が稚拙である。じゃんけんがわからん?松本
喜三郎はアホなのか?
 天津飯さんが書いたということになっている第2回はどうか。完全に私の
書いた話じゃないか。なぜならこのゲーム展開は今年の建築部各課対抗ソフ
トボール大会そのままなのだ。年寄りを1名、女子を2名参加させる義務、
これは役所のスポーツ大会の鉄則ではないか。
 ばべっていさんがこんないやらしい展開にするはずがない!それに杉野森
が手の平を返したように手児奈に悪態をつく、これは後で明らかにするけれ
ど、高校生とはとても思えない。
 らんなさんか書いたはずの第4回、これは逆にいやらしさが少ないのが不
自然だ。そうは思いませんか?
 その反動が第5回の舞火として私が書いた回に出ている。
ギリシャ神話の好きな彼女があのようなすけべな落ちに持って行くはずが
ない。あれは私好みなのです、はっはっは。
 山しょう魚さん、あの方にしてはできすぎだとは思いませんか?第6回は。
コーラスでしめるところなどはいかにも秋本さんの影響を受けたと思わせる
私のフェイントです。ははは。
 SOPIAさんとして私が書いた第7回は白鳥座からの電波が強くなりだ
して、その影響が現れはじめています。
 そして永山さんの回でそれは遂に決定的になった。まだ漠然とはしている
が、事態がつかめてきたのです。

 次にストーリーの面から見てみると、まず杉野森弥三郎は天文部、高校生。
これは見事に私が高校の時天文部員だったことと一致している。つまり、
杉野森とは私のことだったのです。可愛い女の子に振られるとこなんかも事
実に裏付けられている。(しくしく)
 カイロン島、もうおわかりでしょう。淡路島のことです。この島では事実
古老の言い伝えとしてどこかの山の頂上にピラミッドがあり、そこには謎の
物質、鉄板のようなものが隠されているがそれを見た者は必ず死ぬというの
があります。
 ということはこのお話の舞台は神戸ですね。松本君は新松戸からスカウト
されてきたのです。故郷が遠くでなければわざわざコーラスで見送ったりし
ませんからね。
 うーむ、分析すればするほどこのリレー小説として書かれた私の小説は現
実、事実との不気味な符合を見せてくるなー。
 この分析を続ければ私が操られるままに書いたこのお話がどのような恐ろ
しい陰謀の表現であるかが解ってくるはずだ。
 しかしもう時間がない!なぜなら私はグー星人の悪魔の企てによりカイロ
ン島への帰還を阻まれ、ついさっき命からがら島にたどりついたところだ
からだ。うーむ、しかたがない、しばらく休養してつづきは「いんば」の名
を使って書くことにしよう。

                    つづく





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