AWC 『闇の迷宮』 −02−           Fon.


        
#1450/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (DGJ     )  89/ 3/ 2  21:19  ( 99)
『闇の迷宮』 −02−           Fon.
★内容
                              by 尉崎 翻
            いつの頃からであろうか
           それを正確に知る者はいない
            探ろうとするものもいない
                 迷宮
           この地にそれは存在していた
             ずっと、遥か昔から
       そしてそこには多くの怪物達が潜みあっていた
         「「「まるで何かを守るかのように
             迷宮の奥は何であるか?
             それを知る者はいない
                  謎
       それを解き明かそうといく人もの勇者が迷宮に入り
               闇に消えていった
     そしていつの時代も迷宮は変化なくその存在を保ち続けてきた
               ある者は言う
          迷宮の奥には太古の秘宝があると。
              また、ある者は言う
             怪物達の聖域があると
              また、ある者は言う
           永遠の闇が拡がっているだけだと
          それを聞きつけまた勇者達は集まる
          「「「迷宮の謎を探求するため
           「「「怪物達の財宝を手にするため
            「「「己の力を磨くため
             「「「名声を手に入れるため
              「「「戦いで自分の生を確認するため...

         「「「そして
               また 一つの生命が闇に消える

            人々はいつからか こう呼んだ

              『 闇 の 迷 宮 』
              ( Darkness Labyrinth )
           PROJECT of R.N.S.
              Scenario #1

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 金が無い。
 それが最大の理由であった。
 ともあれ手っとり早く金を手にいれるため。
 それだけが目的だったのだ。
 ひとまとまりの分だけ手に入れれば早々に去るはずだった。
 そう...あれさえ なければ.....

 様々な噂がうずめく「闇の迷宮」。
 そのお陰で栄えたといわれた街、ミガルリン。
 そこで一息つきながら迷宮探索第7日。
 そろそろ金もたまったし、他の街に旅たとうかと思った矢先の出来事であった。
「どういうことダグ?」
 ローブに身をくるみ、年の頃は20才ちょいすぎだろうか、ロング・ヘアで東洋
系の顔立ちをした女性。名をレナと言った。ローブの上から察するに東洋系の人種
にしては珍しくかなりのグラマーとみうける。
「行く先々の道が、初にお見うけする景色じょないの。帰り道なのに」
 レナの視線はバンダナを頭に巻いた男に向けられている。
 レザーの簡易的な鎧を身にまとって腰に短剣をつけている。
 レナのセリフに対しダグは片眉だけをピクピクッと動かして反応した。いかにも
とぼけた感じがしており、金だけは絶対にあずけたくないタイプである。
「ふむ... いや、こいつぁ...」
 手にした地図らしき紙切れを手にして考え込む仕種をしているが実際に考えてい
るかどうかは怪しいものだ。
「こいつぁ...どうなんだ?」
 ダグの背後からニュッと出た剣先が頬にピタッと張り付いた。少しでも動けばダ
グの頬から血が流れ出すに違いない。
「おい、リクト! あぶねーじゃないかっ! ふざけるのはよせ!」
「さーて、ふざけてるのはどっちだか?」
 ダグの頬から剣先が離れた、と、その背後から全身を金属の鎧でまとった長身の
男が現われる。剣を腰にしまう。リクトと呼ばれたその男、若き娘ならだれもが一
目見ただけでドキッとさせるようなマスクを持っていた、どことなく高貴な感じが
ただよっている。
「で、どうなんだ。ダグ」
「いや、どーもこいつはなぁ...」
 ダグはあさっての方向を向いた。そしてボソッと一言。
「道に迷ったらしい」

 ☆ボカッ☆

  イ  キ  ナ  リ      ナ ニ ス ン ダ ヨ ー    イ タ イ ジャ ナ イ カァ ー
「ふぃきふぁりぃ ふぁにすんわよー ひたひひゃふぁいかぁー」
 左ストレートがダグの頬にめり込んだ。
「る・さ・い・!」
 左腕を引き抜いた主は20才弱の娘である。
 名前は御存じティスタ・レグースト(えっ?知らないって?? 空中分解の
#967の作品を読みなさい!)。
 戦士の格好をして肌は南方出身らしく小麦色、ショート・カットした髪型にキリッ
とした眼でなかなかの美貌である。あと数年もたてば相当の美人になるであろう。
 むろん、それまで この超無謀娘が生きてればの 話ではあるが。
「マップメーカーのあんたがそんな調子でどーするのよっ!」
「おれだって人間だ! たまにゃー間違いだってするっ!」
「へーっ?いつから たまにってのは いつもってのと同意語になったのかしら?」
「同意語だぁ?だから田舎者はこまるぜ『たま』と『いつも』の見分けもできねぇ」
「ちょっと! あたしが田舎者ですってぇ!?」
「おっとっ! 俺は誰がとは言ってないぜ。 それに答えたってことは 自分がそ
 思ってるからだなぁ。ま、そーでなくてもアギュール国なんて辺境も辺境だけど
 なぁ」
「辺境とはなによっ!!歩いて三月もすりゃつくわよっ!!」
「そーゆーのを辺境ってんだっ!!」
                        (RNS.#1)<つづく>




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