AWC オリンポス物語(1 <幽霊パニック!>(5  舞火


        
#1416/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (CGF     )  89/ 2/ 5  21:27  ( 90)
オリンポス物語(1 <幽霊パニック!>(5  舞火
★内容
                  <Λ>

 けれども、アレスの期待(?)を裏切り、せいきはジーンから聞くことだけ聞くとさ
っさと引き上げ、“月桂樹の部屋”に向かった。ここには、アテナ五人衆の一人、神野
舞香少尉がいる。
 神野舞香少尉ИИ若干二十、しかも高卒程度において少尉という階級。そしてアテナ
五人衆に名をつらねる程の才能を持つ、天才少女。
 せいきですら意図も簡単に敗北宣言を出さなければならなくなったα作戦は、あれか
ら一年たったにもかかわらず、皆の記憶にははっきりと残っていた。
才能に一目置いており、何かと舞香とくっついていた。
 舞香もそれでなかなか楽しんでる節もあるという奇妙なコンビである。
 そして、ここにもう一人−−ヘイパイトス(技術管理)の笹山ユーキ少尉もまた、こ
の中に含まれている。ユーキは、心ならずも舞香に好意を寄せているのでせいきを警戒
していた。
 笹山ユーキ少尉ИИ舞香と同時期にオリンポスに入隊。テクニカル・ユニバーサル・
カレッジ・シティの中の滅茶苦茶難しい、生半可なじゃ進級できないという総合機構技
術学部をわずか四年で大学院まで卒業してしまったというメカの天才児なのである。そ
の童顔からはとうてい理解しがたい程。
 そして“月桂樹の部屋”にいた舞香、彼女と話をしていたユーキ、そして飛込んでき
たせいきとの幽霊談議が始まった。

                  <Μ>

「そうだ。ジーンはTVカメラには何も異常はなかったっていうし、幽霊にも気付かん
かったって言うしよ。けど、そんな訳ねぇんだ。俺は見たんだ。奴には、実体はなかっ
た。あれは、何だ?」
 しゃべりまくるせいきの前でただひたすらに考え込む舞香。ИИ昨夜せいきを拾った
舞香だ。やや、目が赤いのは寝不足だからか。
「どう思う?あれは本当に幽霊か、にしてはリアルだったぜ」
「そんなこと言われてもあたし見た訳じゃないし、何かの見間違いかと思ったけど、で
も、大尉の話だとそういう訳でもなさそうだしね」
 舞香は、眠たそーな目を向ける。
「でも、また出る」
「出る?出るんだな!」
 とたん元気になるせいき。「よぉし!舞香、どこ出るって?」
「あたしが判る訳ないじゃないですか」
「情けねぇーこと言うな。お前仮にもアテナ五人衆の一人だろーが」
 −−まずいこといった−−苦笑しつつ、
「専門が違うんだけど……ま、やってみます。けど期待しないで下さい」
「わおぅ!やったね。だっい好きだぜ、舞香ちゃあん」
「あっ!ちょ、ちょっと!」
「大尉、何やるんです!」
 喜びの余り舞香に抱きつき、かと思うと、真っ赤になってる舞香と助けようとしたユ
ーキを放っといて、喜々として部屋を出て行くせいき。

                  <Ν>

 しばらくせいきを見送っていた舞香とユーキ、大きな溜息をつき、どちらからともな
く顔を見合わした。
「できるのか、舞香」
「さぁ、一応相手を人間としてやってみるけど。ただね、気になるんだ」
「何」
 ユーキがいぶかしげに聞く。
「この騒ぎね。あまりにも騒ぎ過ぎじゃないかって、思う」
 舞香はため息をつき、言葉を継いだ。
「ここは、オリンポスなのに」
「侵入者、って可能性、有り」
「うん」
「OK 舞香。何か手伝うよ」
「ありがと。じゃ、関係方面からの人集めお願いしたいな」
「OK。まだ他部署に行くの苦手か?」
「そーゆーことで」
「んで、どごどこ」
 舞香指おり数え、そして言った。
「アフロディテ、アルテミス、ヘスチア、ヘイパイトス、アポロンの五人」
「ん。アフロディテはミラルカがいいかな」
「うん」
 ユーキ、軽く手を挙げ舞香に笑いかけると部屋を出ていった。

                  <Ξ>

「んーと、ちょっと待っててね」
 そう言うとミラルカはきびすを返して去っていった。豊かな黒髪を三つ編みにまとめ、さらに頭に髪飾りのように結いつけている。白いナースキャップがその黒髪の美しさを
さらにひきたてていた。
「ミラルカ、何歳だっけ?」
 首をかしげて考え込む。
 二十二だっけ?でも信じられない思い。彼女は不思議な雰囲気を持つ女性だ。まだ、
少女のようでИИまた、成熟した女性のようで。ほんとに年が判んないな。
「お待た」「わっ」
 思わずのけぞってしまった。目の前にいつの間にやら……。「どっから現れた?」
 かわいいんだわ、この笑い。
  ミラルカ・アルバーソン正看護婦Иアフロディテの看護科。ユーキ達の一年先輩。
 (アフロディテとは、医療管理班のこと)
「ちょうど、きょうはお休みだったのよ」
 そういう彼女は白いナースウエアを青の制服(オリンポスの)に着替えている。
「休みって?じゃなんで」
「うふ、森谷大尉のせいよ」
「ん?」「残業してたら大尉がかつぎこまれてね。で、終わったらもう明け方だし帰る
「えー!じゃ完徹?」                         <続く>




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