#1083/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (DRH ) 88/ 7/10 0:39 ( 63)
「闇 -Darkness- [第2回]」 By Tink
★内容
第2章 光の効果
美香は鏡の前で目を覚ました「「というよりは、さっきの出来事はほんの一瞬の間
に起こったらしい。軽い貧血のような感じで一瞬意識が遠のいただけである。しかし
それは単なる貧血でないことは美香にはよく分かっていた。
そして鏡をみつめるとそこには少し青ざめた顔の美香が写っていた。
あたし‥‥一体どうしちゃったんだろ‥‥?、ほんの数秒で夢を見るなんて!でも
奇妙な夢だったわね‥‥本当に‥‥、闇が感覚でわかっちゃうなんて‥‥。
美香はそんなことをのろのろと考えていた。そしてふと時計を見ると8時15分を
過ぎていた。
「わっ、やばいっ!」
美香は自分のへやにどたどたどたっと言う感じで戻り、床に落ちている鞄を持つと、
学校へと向かった。
☆
何とかギリギリで学校に駆け込むと美香はとりあえずいままでのことを色々と考え
ていた。
とにかくあの夢(?)はなんだったんだろ‥‥?、普通の夢ではないのは確かなん
だけどね‥‥、う〜ん。それにあの感覚も分からないなぁ、体全体で闇を感じとって
とまうなんて‥‥。カギは多分今朝見た夢なんだろうけどなぁ、思い出せない‥‥、
何か、思い出そうとするのを体が拒否しているような‥‥、心の中にぽっかりと穴が
空いてしまった様な気持ちがする、心のなかの空白‥‥?、いえ、これは多分あたし
の心にある”闇”なんだわ、多分、それが侵食してきてると言うの‥‥?
美香はふと周りが異様に静かなのに気がついた、そして周りを見渡すとそこにいる
はずのクラスメートの姿は無かった。それだけならまだしも、周りの景色は皆、色と
言うものを失っていた。そう、周りの景色は全て黒と白‥‥闇と光で出来ていたので
ある!
そしていつのまにか、美香は恐怖の為に走り出していた。教室を出て廊下から階段
へ向かっていた。しかし廊下は永遠に続いているかのごとく、いくら進んでも階段は
見えなかった。
そして、Flash「「美香の体を閃光が包みこんでいた。
☆
美香はおそるおそる目を開けて、まず驚いたのは自分の格好である。
さっきまで、確かに学校規定のブレザーを着ていたはずなのに、いつの間にか純白
の鎧を着て、右手には銀色の長剣、左手にはこれも純白の大きな‥‥軽い盾を持って
いた。
「こ‥‥これは‥‥!?」
するとどこからとも無く優しい声が聞こえて来た。
『美香‥‥、』
「誰っ‥‥!?」
『私は美香‥‥、貴方自信です。心に写った貴方自信の善なるの姿』
「えっ‥‥?」
『貴方は一つの試練を乗り越えてもらわねばなりません、貴方は貴方自信と戦うので
す。闇に写った貴方自信に、そのために貴方には力を与えました。もし貴方が負けれ
ば貴方の精神は闇深くに封印され、もう一人の貴方‥‥が貴方の体を支配するでしょ
う。そうならないためには貴方には戦ってもらわなければならないのです。私の力で
はもうどうすることもできないから‥‥。』
それだけのことを言うと、その声は聞こえなくなった。
そして美香はと言うと、ほとんど理解出来なかったと言う顔でいた。
ふいに景色が暗転する「「美香の体は今度は闇に包まれた。
第2章 END
えっと、第2章です。なんだかんだと言って、テスト期間中に書いてしまった‥はは
とにかくこの調子で行けば後1〜3話以内で完結すると思います(多分)。
第3章は予定では戦いのシーンです(変わるかもしれませんがね‥‥)。
では、
DRH58031 Tink