AWC 弱いネタと補強   永山


        
#3590/3596 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/08/19  17:02  ( 21)
弱いネタと補強   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「最後の鑑定人」第六回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 ミステリとしては非常に弱い回でした。主人公らの鑑定によって、犯人の特定ができ
た訳ではなく、容疑者にも犯行が可能だったことを示した程度。しかし容疑者はあっさ
り自白しており、どうして自白したのかは描かれず。
 一応の決め手となった、花びらの発見→植生による場所の特定 というネタに目新しさ
はなし。遺体を三箇所に分けて埋めたのはよみがえりを恐れたためというのも、同じく
使い古されたネタ。
 犯人が遺体を掘り起こして別の場所に移したのは、土砂崩れがあって発見されるのを
恐れたためだけど、結果論で言えば場所を移したせいで見付かったと言える。
 もう一つ言えば、犯人の体格で、百八十センチからある男の遺体をどうやって外に運
び出し、車に載せたのかというのも気になる(切断して小分けにしたものと思ってたけ
ど、違うみたい)。当初、都丸刑事は「女性には難しいでしょう」との前提で捜査を進
めており、これに対する答が「三年間埋めていたので白骨化し、軽くなったから」とい
うものだった。そこはいいんだけど、じゃあそもそも最初に埋めたときはどうやった
の?という疑問が生じて当然なのにそこはスルーされてしまい、もやもや。
 こうしてみると、主人公と元妻の関係を描くためだけに奉仕したストーリーだったと
いう印象が強かった。なので、今回は推理物・捜査物だと捉えずに、男女のお話なんだ
と最初から承知して観れば、充分に楽しめたかと思います。

 ではでは。





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