AWC 敢えての重隅(重箱の隅をつつく)   永山


        
#3327/3586 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  24/12/24  19:14  ( 31)
敢えての重隅(重箱の隅をつつく)   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「海に眠るダイヤモンド」最終回一時間拡大を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 ふと気付いた、朝子の娘が鹿乃子で息子が和馬、名前から一字ずつ取って「馬鹿」に
なる……これって「嘘時きレトリック」にもあったネタだけで、本ドラマではストー
リー上は言及されなかったから、ネーミングは単なる偶然の産物か。
 感動的に締め括る、のはいいんだけど、鉄平があまりにも背負いすぎで切ない。一九
九〇年頃に家を買ったということは、その段階で逃亡生活を続ける必要がなくなってい
た、つまり朝子と連絡を取っても問題なかったはず。それでも、二〇一〇年に亡くなる
までそうしなかったのは、朝子の夫・虎次郎が健在だったから?(虎次郎は二〇一三年
死去)。でもなあ、年齢を考えると昔の男とかそういうの抜きにして、連絡して会える
関係だと思うのだけど。朝子へ自らの口で真実を伝えようとしない“罪”という観点は
なかったんだろうか。待ちぼうけを食らわせたことへの「ごめん」を直接言わずに済ま
せてよかったのか。死んでからも連絡するのは賢将だけにしていたみたいだし、そこま
で朝子を遠ざけようとする理由・心情が分からない。朝子のことは、朝子の興した会社
に関する報道である程度知ることができただろうし。あ、あと、コスモスの種を日記と
一緒に賢将に渡したのは何でだろ? プレゼントとして用意した手作りギヤマンは手元
に置いておく一方で、一緒に植える約束をしたコスモスの種を、あの時点で手放す理由
って?
 端島の炭鉱が閉山となり、皆が島を去る前のシーンで、朝子が「島を出たら、島の自
分ではないようなことをしてみたい」という旨の台詞を口にしていました。あれは制作
サイドの自信のなさがちらと見えた気がして、ちょっと違和感を覚えた。「過去編の朝
子と現代編の朝子のキャラが別人に見えることもあるかもしれませんが、それは島を出
た朝子が島にいるときの朝子とは違う生き方をしようと決めていたからですよ〜」みた
いな、お断り。あそこはあの台詞をなくすか、もしくは全然別のことをやっていたが最
終的にはコスモスの花(植物関連の事業)に戻って来る、という流れにするのが自然だ
った気がする。
 嫌な登場人物がヤクザもん及びホスト関係以外出て来なかった。いや、他にも嫌なキ
ャラは登場してたんだけど、あとからちゃんと、いいキャラだと分かる出来事が用意さ
れていて、その点は心地よく観られたなぁ。

 ではでは。





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