AWC 思っただけのことに関して公に謝る行為とその真意   永山


        
#3055/3586 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  24/04/20  17:42  ( 40)
思っただけのことに関して公に謝る行為とその真意   永山
★内容
 弁護士の北村晴男が自身の動画配信チャンネルにて、違法賭博事件絡みで大谷翔平を
疑ったことを『謝罪』した、とネット記事にありました。記事を読んだユーザーの反応
コメントのほとんどが弁護士を叩いており、あとは素直に謝れる点を評価。
 で、私、どの時点でどのような媒体で、大谷を疑う発言をしたのかちょっと気にな
り、記事を熟読するも、どこにも書いていない。どうやら「大谷が情にほだされ、借金
の肩代わりをした可能性が七割ぐらいあるんじゃないか」と心の中で思っただけと記事
は読める。
 そうだとすると、「“思っただけのこと”でも相手に悪いと感じる」のは理解の範囲
内にあるけれども、それを謝罪として公にする意味はどこにあるのかしらん?
 ここでふと気付く。北村弁護士自身は『謝罪』という表現を使っていない(※動画で
の発言から記事に引用された分に限る)と。ニュースとして報じるメディアがあとから
付けた文章及び見出しに『謝罪』とあるだけでした。
 発言のニュアンスから推し量るに、「弁護士として情けない」という思いが先に立っ
たのでは。言い換えると、自身への戒めとして公にしたように思える。
 そういう意味での行為ならば『謝罪』とは別物だという気がする。
 辞書を当たると、謝罪とは自らの非を認め、相手に許しを請う行為、とある。
 この度の北村弁護士の発言が『謝罪』であるのなら、いったい誰に対する謝罪なの
か。記事の文中では“「〜」と大谷に謝罪した”と記者が書いていたけれども、本当に
それでいいのか。もし仮に大谷翔平があの動画を見て、「いや、許しません」もしくは
「許します」と公に反応したら、「大谷は心の中で思っただけのことでも罪になると捉
え、その上で許す・許さないと答えている」となり、変でしょう。あるとしたら「許す
も許さないもないです」のみでは。
 北村弁護士の動画の主眼は己を恥、反省を述べたところにあるはず。弁護士としての
能力を疑われる、自身にとってマイナスになるであろうことを敢えて言ったのだから。
 一方、見出しに『謝罪』と入れた記者の判断が変だなあとも感じたです。「心の中で
思っただけのことで謝罪する」というのは普通じゃない、ある意味危ない(「思っただ
けで犯罪になる」に近いものが感じられる)考え方なんだから、発信者の主旨が謝罪に
はないことぐらい判断が付くんじゃないか……と不自然に思えたので、もしかしたら動
画の中で北村弁護士が謝罪という言葉を使ったのか?と考え直し、(見たくはなかった
けど ^^;)元の動画を確認することに。
 結果、北村弁護士は謝罪という表現を用いていない。けど、動画のタイトルに「ガチ
謝罪」とありました。動画の撮影や編集などは専門の会社に任せているとのことなの
で、動画を作ったとこが、タイトルに「謝罪」と入れておけば視聴回数をより稼げるも
のと判断したのかな。弁護士当人が配信前に細部までチェックしているのかどうかは分
かりません。
 てことで確証がなくなったため、私的な感想に過ぎなくなりましたが、くだんの動画
の主眼はあくまでも反省であり、『謝罪』についても許しを請うているのではなく、申
し訳ないぐらいのニュアンスじゃないの?と思った次第。

 ではでは。





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