AWC そして今日も重箱の隅を見る   永山


        
#2006/3584 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/11/16  20:29  ( 35)
そして今日も重箱の隅を見る   永山
★内容
 昨日に引き続いて、創作物語でだめだなあ・作り手が楽しているなあと感じる要素、
個人的に。ドラマ「真犯人フラグ」からは離れて、私が個人的に思っているものです。

・多重人格ネタをいきなり出してくる。

 元々、多重人格ネタは好みではないのですが、それでもじわりじわりと読者を誘導す
る風に小出しにし、充分な伏線を敷いた物なら感心することもあります。一方で、“意
外な犯人”をこしらえるために実は多重人格でした〜とやられては、その本を投げたく
なります。魅せ方次第なんでしょうけれど、どうも唐突に豹変するパターンの方が多い
印象があるなあ。


・記憶を操作改変できる技術や能力がある。

 これも使い方次第ではあるんでしょうけど。一歩間違えれば、それまでの物語すべて
信じられなくなる恐れがあるし、視点だの描写だの叙述トリックだののよりどころがな
くなり、無茶苦茶になる。さらに極端なこと言えば、記憶を操作下切る能力を持ってい
るキャラクター自身、記憶を改変されている可能性もある訳で、そこまで勘繰りだした
らきりがない。


・物語の枠の外でヒントを出す。

 小説で言えば副題の頭文字をつなげるとメッセージになっていたりとか、ドラマでな
ら公式サイトの登場人物の表示の仕方とか、物語の外でヒント(あるいは答までも)を
出す仕掛けのことですね。私はこの手の細工、物語作りとしては高く評価しないけれど
も、あとから分かって本当に感心するような“遊び”なら面白がります、多分。最悪な
のは、物語の途中で仕掛けが露呈して、ネットで広まり、正解を否応なしに知ってしま
うケース。制作サイドは“集合知”を甘く見積もらないでほしい。


 念頭に常にあるのはこれくらいかしらん。あ、ご都合主義的展開はなるべく少ない方
が望ましいのは言うまでもありません。

 ではでは。





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