AWC 大雨の後片付けで疲労   永山


        
#1887/3576 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/08/17  17:31  ( 35)
大雨の後片付けで疲労   永山
★内容
 なので、ドラマの感想を棚卸し。(^^;

 テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」第4シーズン第四話を録画視聴。ネタバ
レ注意です。
 今回こそオーソドックスな取調室になるかと思っていたら、続けての変化球でした。
さらに、次回予告によれば第五話はロボットを取り調べるみたいなので、これもド真ん
中の変化球(ん?)。うーむ、まじで今シーズンの本ドラマは変化球エピソードで埋め
尽くすつもりでいる?
 それはさておき、今回の変化球は、瀕死の状態に陥った被疑者を取り調べるというも
ので、最終的には取調室に病院と同じ設備を持ち込んでの捜査となりました。医療機器
のレンタル代とか搬送費とか、予算おりるのかしらん?
 ストーリー面では問題のある回だと思いました。というのも、動機が理解しづらい。
今回は明らかに動機がメインの謎だったろうに、理解しづらいのは致命的。――かつて
の同級生で好意の対象だった男が、優良企業の専務となって目の前に現れた。研究員と
して雇えるよう取り計らってくれ、一大プロジェクトの中心的メンバーとして扱ってく
れた。成果も出せた。共同開発者として発表しようと言ってくれた――ここまでいいこ
と尽くめだったのに、箔を付けたいからと自分一人で開発したことにしてと専務にお願
いする犯人。拒まれると、色仕掛けまでしようとした。そこから何で一足跳びに「よ
し、殺そう!」となるのか。専務は既婚者で最早結ばれようのない相手だからとか説明
があったけれども、何の説明にもなっていない。
 専務にそれほど惚れているのなら、むしろ共同開発者として名前が並ぶ方が嬉しいの
では? そしてその好意を専務の妻に気付かれた結果、専務の妻の殺害を試みるとかい
う筋書きなら、まだ分からなくはないんだけど。
 付随して気になったのは、クライマックス前までは、開発は専務一人でやったことに
する、という話になっていた点。専務自身は共同開発でと言っていたのに、何でそうな
った? 専務の父親たる社長の意向とか言ってたけれども、専務が反対するだろうに。
 犯人の担当医になった医者も、行動原理がおかしい。過去に同じく容疑者を治療し、
その事情聴取を許可したことがきっかけで逃亡を図られ、挙げ句、容疑者に自殺されて
しまった。確かにトラウマになり得る体験でしょう。その反動で、容疑者の命を守りた
い気持ちが強くなる余り、容疑者の詐病を黙認するというのは行き過ぎ。普通の感覚な
ら簡単には越えられない一線を、簡単に飛び越えさせちゃっている。広い意味でのご都
合主義的展開だったと思う。割ける時間の都合はあるんでしょうけど、もうちょっとじ
っくり描いて、医者の心の動きが納得できるものにして欲しかった。

 ではでは。





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