#1235/3628 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 20/01/06 20:14 ( 20)
予定されていない予定調和 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「悪魔の弁護人」第五回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
元教官の稲見を御子柴が弁護する案件がついに決着。描き方や演出で、こういう流れ
になるであろうことは充分に予測でき、実際、予測した通りで当たっているし。それで
もまずまず面白く感じるんだから、ちょっと捻ってより面白くしてほしかった気もしま
す。予定調和とは違うんだけど、こう、いかにも主人公サイドが今回は負けますよって
いう雰囲気を滲ませすぎた。負けるイメージのなかった主人公が黒星を喫するってこと
が意外性なのかもしれないけれども、そういう作用が働かなかった。
稲見の隠蔽工作だけど、辻褄を合わせるために少々偽装し、回りに指示までしている
のに、結局は辻褄の合わないところが出てしまっているのは、不自然さを感じなくもな
し。作中で稲見は優秀な人物として描かれていると思うので、辻褄の合わない見落とし
をするものなのかどうか。人を殺した者はどんな理由があっても罰を受けるべきだとい
う信条の持ち主だから、わざと矛盾点を残した、という訳でもなさそうだし。
あと、描かれた事件の場合、適正な刑罰っていうのは懲役何年ぐらいが妥当なのか。
その妥当性を稲見はいかにして判断するんだろうか。ドラマでは六年と出ましたが、仮
に一審で懲役五年(殺人罪の量刑の下限)と出ていたら、罰が足りないとして控訴する
のか? 執行猶予付きの温情判決だったら控訴するのはまあ分かるけど。結局は、犯人
自身が量刑を決めることにつながるんじゃないかと、ちと、もやもや。
ではでは。