#208/3612 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 17/09/16 20:38 ( 23)
出来レース的展開 永山
★内容
テレビ朝日系で放送のドラマ「黒革の手帖」最終回を録画視聴。ネタバレ注意です。
面白さは感じたものの、食い足りない。
前回の感想で書いたように、ドンを脅すネタに隠し球を期待するも、なし。安島提供
のネタ・用地買収関連の領収書で、あっさり陥落。
残り十分まで、主人公の悪女が勝利したように描いておいて、そこから一気に落とす
流れは、この手のドラマでよくあるパターンで、予想はつくもののカタルシスはある。
ただ、その転落のきっかけに納得がいかない。
かつて主人公の口車に乗せられ、結果、現在は何もかも失った元婦長が主人公の自宅
を訪れ、隙を見て秘密の書かれた黒革の手帖及び上記の領収書を盗み出す。これを近く
の交番に持ち込んだことを端緒に、安島は特捜部に逮捕され、主人公も横領やら恐喝や
らで裁かれることを示唆したエンディング。
何がおかしいって、まず、元婦長が訪ねてきたとき、主人公は何で手帖を抽斗にしま
うだけで鍵を掛けていなかったのか。偶然に過ぎる。また、元婦長は一直線に問題の抽
斗に向かったけれども、どうしてそこにあると知っていたのか。
さらに、主人公は何故、領収書を後生大事にとって置いたのか。ドンを脅して目的を
達成したあとは、当のドンが急死したんだし、いらないはず。何かの役に立つかもしれ
ないと保管しておくとしても、領収書は安島にとっても弱みになる訳だから、安島の元
に返すのが必然の流れでしょう。ついでに言うと、領収書と手帖を同じ場所に隠してお
くのも、“危機管理”がなってない。
そういう訳で、まるで最後に逆転されるために、わざと隙を見せたかのような展開に
は、ちょっとがっかりでした。
ではでは。