AWC 誤誘導のための伏線に別解釈を与えるのを忘れた?   永山


        
#180/3603 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  17/08/24  20:33  ( 30)
誤誘導のための伏線に別解釈を与えるのを忘れた?   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「刑事7人」第三シーズン第七話を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 よく分からない、悪く言えば辻褄が合ってない気がする回。
 開始からしばらくして、白骨死体が土の中から見付かる。七年前に失踪し、遺体が見
つからぬまま自殺と見なされていた女性のものと分かる。その死体発見を報じる記事を
見て、「金になる物件を見付けた」と呟く男・笹本。が、数日後、その笹本が取り壊さ
れた小劇場の中で、他殺体になって見付かる。
 以上が事件のあらましで、何やかやと手掛かりをつなげると、笹本が七年前の事件の
犯人に当たりを付け、脅迫するために呼び出したはいいが逆襲に遭って殺された、とい
う絵が描ける。ところが、さらに捜査を進めると、別の真相が浮かび上がった。七年前
に女性を殺したのは笹本自身で、笹本はその被害者女性と親友だった女優を呼び出し、
女優の父親が傷害で刑務所に入っていたことをネタに大金を脅し取ろうとした。その様
子を影から見ていた女優の父親が、女優が立ち去ったあと、笹本を殺した。
 おかしいのは、笹本が七年前の件の記事を見て、金づるを見付けたとばかり喜んでい
た点。自分で殺して隠していた遺体が見つかったという記事を見て、どうして金になる
と思うんだ? 女優の父親が傷害事件を起こしたことを笹本が知ったのはいつの時点な
のか明示されなかったが、そもそも傷害事件と殺人事件との間には何の関係もない。遺
体が見つかった時点で、犯人である笹本が考えるべきは、自身に捜査の手が及ぶか否か
ではないのか。なのに、ドラマでは笹本は呼び出した女優相手に、七年前の事件は俺が
やったと自ら認める始末。そんな秘密を知られてもなお、相手を恐喝しようとする“度
胸”はどこから来るんだろう。
 理解できない度合いで言えば、笹本ほどではないが、女優の父親の行動も行き当たり
ばったりが過ぎる。自分のせいで娘がピンチなのは見て分かったろうから、笹本を殺そ
うとするのはまあ(一歩どころか物凄く譲って)理解できるとしても、殺害後、遺体を
そのまま放置していくのはどうなの。娘にアリバイがないことや防犯カメラに姿が映っ
たであろうことくらい、想像がつくに違いない。遺体をこのままにしておけばいずれ娘
に容疑が向く可能性が高いことも分かるだろう。娘を守るために殺人をしでかしたな
ら、遺体の移動・隠蔽もやれば、ばれなかったかもしれないのに。無策すぎた。

 ではでは。





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