AWC 空を飛ぶ夢  談知


        
#258/566 ●短編
★タイトル (dan     )  04/12/30  06:58  ( 26)
空を飛ぶ夢  談知
★内容
 風に向かって手をひろげ、風をいっぱいに受けると、身体がふわ
っと浮いていく。そのままゆっくり上昇していく。木や林や家の上
空をゆっくり旋回しているワタシ。
 というような夢を結構見るんだけれどね。
空を飛ぶ夢というのは、性的な意味があるのだと聞いたことある。
要するに、欲求不満がそんな夢をみさせるのだとか。うーん、そう
かなあ。結構頻繁にオナニーしているし、溜まっているってことは
ないはずだがな。精液が溜まっているかどうかではなく、セックス
しているかどうかなんだろうかな。
 筒井康隆の「ミラーマンの時間」というような題だったか、そん
な小説があった。そのなかで主人公ミラーマンは、空を飛ぶ。その
飛び方がユニークというか。階段を登るときのように歩いて空に登
っていく。移動するときも歩いている。飛ぶんじゃなくて歩くんだ
ね。
 その小説を読んだとき、「あ、これワタシもそうだ」と思った。
ワタシも歩いて空を飛ぶ夢をみたことあったのだ。不思議なものだ
な。こんな空の飛び方なんてワタシだけかと思っていたが、筒井康
隆もたぶんそういう夢を見たのだろう。何しろ歩いてるだけだから、
全然非日常じゃなくて、ありふれた日常のできごとだった。目が覚
めても、本当に空を歩いていたんじゃないかと思えるほどだった。
 空を飛ぶ夢って楽しいね。何かとても愉快な気分になる。普通ひ
とが歩いているときは平面を歩くわけである。二次元である。それ
が空を飛ぶときは三次元である。それだけ自由度が高い。その自由
度の高さゆえだろか。自由に動ける度合いが高いほど楽しい気分に
なるのかな。
 今夜も空を飛ぶ夢をみれるかな。





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