#204/569 ●短編
★タイトル (yiu ) 04/10/31 14:23 (162)
詩集「チルドレン×チルドレン」 紅葉桐秋
★内容 04/10/31 14:34 修正 第2版
『歪目王』
人間の観察をして
何を得た?何してんだ?
今日も瞳から見た世界は歪んでいた
寂しいんじゃなくて傷ついただけ
「癒してください」
云いかけた言葉はどこ?
善人でもなくて悪人でもなくて
中途半端で生きていることは許されるだろうか?
人間という物を食べ飽きて
どれくらいだ?疲れたのか?
思い出したんだ、眩しい日々を
死にたいんじゃなくてただ辛いだけ
「助けてください」
声が出ない、何故だろう
優しくできなくて嫌われてばかりで
それでも歩む事は罪なのかな?
逃げてるんじゃなくて認めて欲しいだけ
「愛してください」
叫ぶはずだったのに・・・・・・・
『虹色』
気づいてくれるといいな 愛ではないこの思いを
それから二人離れていった
あの子は元気でいるのかな 遠く離れていった
変わって行く仲間に流れされて、僕等は
いつのまにか、愛の形忘れていった
仲間に出会えた奇跡と今ここに必ずある命
もう、溢れるばかりにそれは僕の誇りさ
皆は忘れたかな 始めは一人ぼっちってこと
一人では歩けない道さ
もう届いたかな この儚い思いは
あの月に---------。
まともな日常で僕等、人恋しさを
子犬みたいに探してるだけ
仲間に出会えた奇跡と今ここに必ずある命
もう、何一つ失わない そう心に誓ったんだ
仲間に出会えた奇跡と今必ずここにある命
もう、誰一人殺さない 迷わないで生きてゆく
やわらかい匂いと僕が作るハーモニー
もう、絶対に逃げ出さない
そう僕が言ったんだ。。。。。
『hopeful way』
そしてその心をどうするんだ
忘れたフリして覚えているだろ?
溢れる人に流されて殺されてしまった事を
その躯をどうすんだ
何もできないその体を
意味のない手足なら切ってしまえば良い
グランドから聞える歓喜の声
自分だけが飛びこめずにいる
さぁ行こうぜ、シューズ持って
認められなかった僕を笑う人がいる
さぁ、次は誰を憎めばいい?
何とか歩けるこの切られてしまった脚で
誰の足を切ってやろうか
まだ生きていた僕の中の僕は
殺されてしまったからやり返しにいけ
僕は待っているよ
大丈夫、今なら間に合う
殺せたならそれこそが優勝者
それこそが真の僕
愛されない優勝者
『模写』
協力もしないで気分で動くだけ
なんなの、それ?俺様主義
ダサすぎる
傷つけたら知らんぷり、傷つけられたら大騒ぎ
「ヒトの気持ち分からないの?」と喚き散らしてみて
当たりまえだろう、俺はお前じゃねぇ
ヒトを助けるのにまず利害問題
お前は神様か?
大したこともできない癖に
集団で行動、一人で行けるだろう。お前の未来が心配だ
「殺してしまった・・・・・・。」と呟いた
お前も殺されてるよ
手鏡があるなら一度は顔を見ろ
ブスなあんたが施した化粧のほうが不細工だ
矛盾している
ブスが集まってよくもまぁ、男を選ぶもんだ。類は友を呼ぶとはこの事か
「キモくない〜?」
おい、あんたが一番キモいぞ
時代に流されてお出ましです、最強主観
粋がってんじゃねぇぞ、社会に出て死ぬきか?
殺されてしまった、心の
錆びれた、心の
あんたは生きてるの?
『手紙』
貴方は絵がすきでした
まだ持っています、あの頃のお絵描き帳
私の絵を見て貴方は笑顔でした
元気でいますか?
あれから5年、心の穴はふさがっていません
あなたのこと忘れていないんです
あなたがくれた温もり忘れていないんです
あなたが託した優しさここで生きているんです
貴方は小柄でしたね
今はどうですか、背は伸びましたか
愛する人は傍にいますか?
あれから5年、遠い場所でこうして生きてます
あなたのこと覚えているんです
あなたは5年前の姿なのです
あなたが言ったことばすべて覚えています
あれから5年、秋の匂いが確かにする変わってしまった街で歩いてます
『チルドレン×チルドレン』
やってくる
やってくる
闇の子供たちがやってくる。血まみれで死にかけた顔の
やってくる
運命壊しにやってくる
やってくる
やってくる
光の子供たちがやってくる。優しさを振りまいて笑顔の
やってくる
幸せ探しにやってる
闇に育てられてしまった子供たちは
願ったわけじゃない
栄光を手にしたかった
けれど
伸ばした手は切り捨てられた
烈しい出血を止める大人もいなかった、助けは、、、、、遂に来なかった
光に育てられた子供たちは
知っている
人間の持つ強さや美しいもの
だから
栄光も手にした。でも知らない
人の怨念の強さや恐ろしさだから殺してやる
殺してやる。闇の子供たちで
闇の子供たち、人並みの愛と栄光を手に入れるために
光の子供たちを殺すんだ
内臓を掻き出して、能を引きずり出して
腕をへし折って、顔の形がなくなるくらい踏み潰した
その時の顔は僕に似ていたんだ