AWC 家について  談知


        
#189/569 ●短編
★タイトル (dan     )  04/10/16  08:09  ( 43)
家について  談知
★内容
 11歳のとき今の千里ニュータウンの団地に越してきて、今日で
もう38年になる。ちなみにワタシの筆名談知は団地に由来してい
る。その前はKEKEという筆名だったことを記憶しているひとも
多いと思う。談知は言うまでもなく、団地に住んでいるからだ。も
っとも20代の10年は東京とか外国の旅の空ということが多かっ
たから、ずっと住んでいたわけではないが、まあ物心ついてからの
ほとんどをこの千里の団地で暮らしたわけである。そんなに長く暮
らした理由はやっぱり千里は環境がいいということと交通の便がい
いということからだろうか。もちろん府営の団地だから家賃もしれ
ているし。環境は、車道と歩道の分離が完全におこなわれているし、
その歩道の幅も広い。公園も多くて緑が豊か。騒音をたてる工場な
どもないし、商業施設はまとめられているので、その面でも騒音は
ない。国道とか車がいっぱい通る道もないので、比較的車が通って
ない。交通の便ということだと、地下鉄で梅田まで20分の距離で
あることが大きいね。その地下鉄も御堂筋線という大阪のメインの
地下鉄路線であるから、これ一本で大阪の主要なところへいける。
とても便利な線なのだ。それやこれやで、他に越していくことはま
ったく考えなかった。そういうひとが多かったとみえて、これまで
ワタシの住む棟でもほとんどひとの移動がなかった。最近は住人が
高齢化したこともあって、かなり入れ代わっているのだが。
 我が家は最初2DKだった。二部屋だったわけだ。これに母と弟
それにワタシが住んでいたのだから、かなり狭い。弟と一部屋を共
用していた。まあ小さいときはそれで済んでいたし、大きくなった
ら弟が家をでていったりしたので、二部屋でも何とかなった。15
年くらい前に建て増しがあって、奥に6畳の部屋と風呂がついた。
それまで風呂は銭湯にいっていたのだ。これで三部屋になりトイレ
風呂付きということになり、ほぼ満足のいく住居になった。千里中
央という商業地区から歩いて10分のところにある3DKの団地で、
家賃が2万円。もし同じような条件の賃貸マンションを借りようと
思えば最低でも10万円は越すだろう。そう考えれば、これくらい
条件のいい家はないなと思う。外壁のペンキ塗り補修などは全部府
がやってくれて自分たちが金を使うわけではない。しかもこの家は
継げるのである。母が亡くなっても、ワタシが継いで住むことがで
きる。そうなるともう自分の家みたいなものである。補修料金がい
らないことを思えば、自分の家よりなお良い。
 ワタシとしては、この家は当分離れられないなと思う。まあ母も
いるし、離れる理由はないわけだが。ただ将来はどうだろうか。今
のワタシの活動のほとんどが吹田ののぞみ関係だということを思う
と、吹田のほうに住んだほうがいいなかなと思わぬでもない。でも
どう考えても、この家ほど、環境面交通の面家賃の面で、いい家と
いうのは考えられないね。それを思うと、このままずっと、へたす
ると一生ここに住むのかなと思わぬでもない。まあそれはそれで幸
せなことではあるのだろう。





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