#9031/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 16/09/12 19:45 ( 27)
やっと、見なくてよくなった 永山
★内容
日本テレビ系で放送のドラマ「そして、誰もいなくなった」最終回を録画視聴。
やっと、やっと終わった。少なめの全九話で終わってくれてよかった、ほんと。
最終回、説明調でいいから全ての(じゃなくてもいい、だいたいのでもいい)謎が解
き明かされるのかと思っていたら、その説明に新たな矛盾や不具合が含まれているとい
う悪循環。
犯人がいかにして複数の人物を操ったのか、全く納得できない。説明が雑だし、この
くらいでは絶対に操れまい。同じく、藤堂をバーの常連にする方法も分からない。計算
通り・計画通り・簡単だったよと犯人は言ってたけれど、不可能犯罪に近いレベルの難
題をクリアしてる。ここを表面的な説明だけで乗り切ろうなんて、厚かましい脚本だな
あ。
最終盤、犯人が大量出血したのに、痕跡を残さずに部屋から消える――無理でしょ
う。藤堂に二億円横領の濡れ衣を着せた犯人の特定も雑。動機があるのは自分を含めた
二人で、自分は違うからあいつだ!って……。
かように、難点をいちいち挙げればきりがない。辻褄合わせに終始した、なのに短所
が増えた最終回だったなと。
このドラマのだめなポイントとして大きいのは、パーソナルナンバー制度の破壊を直
前で回避した展開だと思う。ミスイレイスかドローンによる工作で、全国民のデータが
消えてしまう、さあどんな世界になる?というのが視聴者の期待する流れだったし、実
際、ドラマもそんな風に進行していた。なのに肩すかしを食らわすなんて、しかも国家
を巻き込むような犯罪に見せかけて、結局は母子とか兄弟とかの恨み節レベルの動機で
しただなんて、みみっちい。最低限、犯人が藤堂の個人情報を消したり、藤堂に個人情
報破壊テロをさせようとする強力な理由付け――何故その手段方法でなければならない
か?――があれば、ましなんだけど、それすらない。
制作サイドは、続編をにおわすコメントをネットでしているそうだけど、これに投じ
る予算があるのなら、別のよい脚本や原作を映像化した方がいい。
ではでは。