AWC テンリトルインディアンズに点を入れた話   永山


        
#8978/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  16/07/18  20:35  ( 32)
テンリトルインディアンズに点を入れた話   永山
★内容
 日本テレビ系のドラマ「そして、誰もいなくなった」初回三十分拡大を録画視聴。
 予備知識なし、タイトルに惹かれて観てみました。もしかしたら、アガサ・クリステ
ィの古典的名作『そして誰もいなくなった』を原案としているのかなと思いましたが、
そうでなかったです。
 IT企業でシステム開発に当たっている堂本新一が、ネット上の個人データを一切合
切まとめて見付けて消去できるシステム“ミス・イレイス”を作った。その直後から、
彼の周りではおかしなことが起こり出す。クレジットカードが使えなくなり、パーソナ
ルナンバー(マイナンバー制度と同じと見なしてよさそう)が同姓同名の別人のものに
なり、携帯電話が通じなくなり……と、社会的に堂本の存在の明石となるデータがどん
どん使えなくなっていた。学生時代の友人で内務省に勤める小山内に頼んで秘密裏に調
べてもらうと、堂本は少なくとも公的機関においては存在しない人間になっていたと分
かる。堂本はミス・イレイスを活用し、自分と入れ替わった男の顔写真を元に、そいつ
の過去のデータを探し出した。これで男のなりすましを証明できると安心したのも束の
間、翌日には男の過去のデータも全て消去されていた。
 ――こんな感じに進む。このあと、堂本を知る人物が段々いなくなる(消される?)
のかな。それなら確かに、「そして、誰もいなくなった」と呼べる。
 ただ、所々に引っ掛かりを覚えた。こんな事態に陥ったら、真っ先に頼るであろう肉
親に一切連絡を取ろうとしない。かといって自分一人で解決しようとする訳でもなく、
周りの知り合いに助けを求めてる。
 だいたい、一個人の全データを消去するって、そりゃあネット上では可能になるかも
しれないけれど、あらゆるデータに関してバックアップが全くないとかあり得ないと思
うし、紙などの印刷物の形で残されているデータだって一杯あるだろうに。印刷物では
残さなくなった時代、と見なさなきゃいけないのかしらん?
 一番おかしいのは、堂本がミス・イレイスを悪用される可能性に気付くのが、凄く遅
いこと。先の肉親に頼らない点と合わせて、物語の進行のご都合が見え隠れして、ちょ
っといらいら。あと、重要そうな人物から端役っぽいキャラまで、悉く怪しげな振る舞
いや思わせぶりな仕種をする演出はやめて欲しいな。まさかそれら全員が関わっている
訳じゃないだろうから、いくつかは視聴者を騙すためだけの演出であって、フェアでな
い。
 でもまあ視聴継続です。

 ではでは。





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