AWC 学舎に学べや   永山


        
#8160/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  14/05/13  22:33  ( 29)
学舎に学べや   永山
★内容
 小説を書くとき、満たさねばならない枚数があるとして、どういった場面を
描くのが枚数を稼ぎやすいか?

 昔読んだ、小説の書き方本の類では、登場人物に喫茶店を訪れさせるという
技(?)が、少々批判的に記してあったと記憶しています。喫茶店やファミレ
スに入って、おしゃべりプラス飲み食いするシーンを書けば、だいぶ枚数を稼
げるという訳。ただ、穴埋めのためにこの手のシーンを挿入すると、物語の展
開に無関係なものに終わることが往々にしてあり、それ故、批判的に記述して
いました(はず)。まあ、ジャンルがミステリなら、手掛かりのヒントを得る
場面に仕立てることができなくもないですけど、それならそれで、たまたま入
った喫茶店でヒントを掴むなんてご都合主義だ、という批判が出ることもあり、
おいそれと多用するにはなかなかハードルが高い。

 それはさておき、喫茶店の類以外でいい場面はないかと考えてみた結果……
一定の条件付きながら、学園祭がよさそうかな。
 主人公達が学生でなくても、かつて通った母校の学園祭に足を運ぶ流れにす
ればいいし、初対面の相手から話し掛けられるのにたいした理由を用意しなく
てすむし、いきなり“手掛かり”に巡り会ったとしてもさほど不自然じゃない
等々、いいこと尽くめ(苦笑)。
 主人公やレギュラー陣を学生に設定するのなら、これの応用で入学式からの
数日が枚数の稼ぎどき。セレモニーを追うだけでも結構な量になる上に、物語
の世界観や登場人物の紹介ができるわ、やはり初対面同士でも会話をするのに
たいそうな理由を用意しなくてすむ(部活動の勧誘とかも含めてね)わ、けっ
たいな人物でも登場させ易いわで、これまた便利きわまりない。
 もちろん、多用しづらいことでは、喫茶店や学園祭と似たり寄ったりですが、
学園シリーズ物を書くのであれば、入学式という絶好の機会を省くのは、余分
な苦労が掛かりそうなのは確かかと。

 ではでは。





前のメッセージ 次のメッセージ 
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧 永山の作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE