#1874/3580 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 21/08/08 17:38 ( 49)
ある意味ジェットコースター的 永山
★内容
WOWOWのドラマ「黒鳥の湖」第三回を録画視聴。ネタバレ注意です。
財前美華の誘拐事件を、警察が捜査し始める。連続誘拐事件の一環としてだけでな
く、模倣犯の可能性も視野に入れるという。財前は約二十年前に似たような事件が起き
ており、その二年後に自分が調査員として関わり、かつ悪用したことを言おうか言おま
いか迷う。
そんな折、犯人“漆黒の切り裂き魔”から二通目の郵便物が財前宅に届く。中から
は、切り刻まれた下着が出て来た。警察が鑑定すると、美華のDNAが検出される。娘
の身を案じた財前は黙っていられないと感じ、過去についてぼかした形で警察に伝え
る。二十年前に類似事件が起きたこと、その被害者の名前は清水奈苗と推定されるこ
と、奈苗は無事に逃げ出したこと、彼女の関係者が警察に相談していたらしいこと。そ
れらを聞いた刑事は急な証言を訝しむも、過去の記録を調べる。すると意外にもそんな
事件は発生したとは思われず、警察への相談もなかったと分かる。刑事は財前の言動に
は裏があるのではと考えるように。
一方で財前は比佐子と協力して、家政婦の清水の行方を追う。かつて雇っていた久慈
が写真を持って来てくれたが、そこには家政婦の後ろ姿しか映っておらず、役に立たな
い。だが代わりに、久慈に評判を聞いて清水を雇おうと面接をした吉崎という男性が何
か知っているかもしれないという。
相前後して、財前は片腕として信頼していた日下部に裏切られ、社長の座を追われ
る。その直後、相談役の江川から叱責される財前。叔父の文雄はおまえ(財前)に事業
を継がせようと思っていたが、浮ついたおまえを見て発憤させるためにわざと厳しく当
たっていたのだ、と江川から打ち明けられ、愕然とする財前。叔父を殺したのは谷岡で
はあり得ないと判明したとは言え、恐らく自分が嘘の報告書を作ったがために叔父は殺
されたのだろう。そう思うと、自分のやったことを激しく後悔する財前だった。
社長解任の役員会のため、吉崎と直に会えたのは比佐子一人だった。吉崎に話を聞い
た彼女からの電話で、新たに判明したことが。二十年前に誘拐されたのは清水の娘では
なく、清水がかつて勤めていた家庭の娘で、市原奈苗という。清水は血縁者でもないの
に奈苗をさらった犯人を憎み、殺せるものなら殺してやりたいとまで言っていた。
ネットで市原奈苗の名を検索すると、ある団体の代表になっていた。財前はその事務
室に奈苗を尋ね、二十年前のことが分かれば現在発生している新たな事件について解決
の糸口を掴めるかもしれないと、彼女から詳細を聞き出そうとする。ところが奈苗は、
誘拐されて逃げ出したことは事実だが、衣服などを切り刻まれて自宅へ送り付けられて
はいないという。訳が分からず、困惑を深める財前。谷岡が依頼時に言っていたのは何
だったのか。
財前が大きくした会社をかねてからの計画通り奪い、次期社長になる見込みの日下部
は夜、駅からの帰り道、何者かに襲われ、階段を転げ落ちる。見付かったときには意識
不明の重体で、病院に担ぎ込まれた。警察は財前に動機ありと見て、話を聞きに来る。
――第三回の粗筋は以上のような感じでした。
いや〜、今回も意外な事実がぽこぽこと明らかになる怒濤の展開。どこまで翻弄して
くるんだ、広げた風呂敷はきれいにたためるのか、心配になってくる。(^^;
上記粗筋では省きましたが、若院及び大黒様の存在感がさらに増しています。当初は
財前の妻だけが心のよりどころにしていたのが、財前自身も頼りにするように。そして
十八年前のいきさつを打ち明ける寸前まで言ったのですが、土壇場で回避。とはいえ、
相当頼りにするようになったのは明らか。これが最後にひっくり返されそう。
前回の感想で予測した財前の社長解任、一応当たりましたが、もうちょっと後になる
かなと思っていました。日下部が最初から会社乗っ取りを考えていたとは。てっきり、
誘拐事件のせいで仕事が手に付かなくなった財前を、やむなく切り捨てるという流れだ
とばかり。やっぱり、板尾創路のやる役は悪い奴だった(笑)。
ではでは。