AWC She's Leaving Home その2 ぴんちょ


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#679/1159 ●連載
★タイトル (sab     )  09/03/18  07:18  ( 58)
She's Leaving Home その2 ぴんちょ
★内容
私の家は練馬の氷川台の賃貸マンションの五階にある。
両親と祖父と暮らしている。
家に帰ると手を洗って着替えて、じゃがりことキットカットと爽健美茶を持って
部屋に行った。
エアコンのリモコンを入れてPCのスイッチを入れる。
さっそく「芸能人+身長」でぐぐる。

「有名人身長ドットコム
蛯原友里 一六八センチ
西山茉希 一六八センチ
徳澤直子 一六八センチ
エリーローズ 一六七センチ
土屋アンナ 一六八センチ
新垣結衣 一六七セン
長澤まさみ 一六八センチ
猫ひろし 一四七センチ」

長澤まさみって一六八センチもあるのか。がっきーはもっとあると思った。
これを見るとやっぱ一六八センチは欲しいよなあ。
画面の下の方には
「身長を伸ばすクレアチン通販」、
「シークレットシューズ格安販売」、
「あと五センチ医学的に伸ばす」、
「ヨーガと整体で伸長」とかいうリンクが貼ってある。
とりあえず「あと五センチ医学的に伸ばす」をクリック。
磯谷式、川畑式、イリザロフ式というリンク先が貼ってある。
イリザロフ式って何だろう。とりあえずクリック。

「イリザロフ法とは旧ソ連シベリアのクルガンの整形外科医
アブラモビッチ・イリザロフ教授により発見された骨延長術である。
一九五〇年代、従来の治療技術では治療不可能な
複雑骨折の治療にあたり教授は自転車のホイールとスポークを使用した治療を行った。
即ち骨折位置の上部と下部を自転車のホイールとスポークによって固定し
上部と下部のホイールの間を鉄の棒で固定したのだ。
しかし間違って本来あるべきより長めに鉄の棒を固定したために
骨折した骨の間に隙間が生じてしまった。ところがこの隙間に
新しい骨が成長するのを偶然発見したのであった。
イリザロフ教授はこの原理を利用して脚部の骨延長術を開発した。
まず大腿骨に切れ目を入れておいて
太ももの付け根と膝にドーナツ状のステンレス板をピンで骨に固定しておき、
二枚のステンレス板を調整ナット付き突っ張り棒で固定する。
骨の隙間は一ミリであり、二十四時間で骨、皮膚及び筋肉が同時に成長する。
そして一日一ミリのペースで突っ張り棒を伸ばして行く事で最高三十三センチの
骨延長が可能である。但し通常は通常五センチ程度である。
治療期間は半年から一年半。費用は六〇〇万円」
高い。
「治療例」というリンクをクリックする。
治療中の太ももの画像が出てきた。
ちょっとグロい。
自転車のホイールに脚を突っ込んだみたいに
膝の所と太ももの所でホイールがピンで固定してある。
ピンの刺さっている所の皮膚は薬品のせいか内出血せいか紫色に腫れている。
太腿全体も腫れている感じ。
痛そう。
絶対に無理。
画面クローズ。

(つづく)





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