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読書感想>「 ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト」 |
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#6279/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ ★タイトル (mor ) 10/09/15 12:20 ( 14) 読書感想>「 ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト」 ★内容 「ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト」アントナン・アルトー著、多田智満 子訳 先の信長仰天ファンタジー小説の元ネタがこれ。 ローマ皇帝ヘリオガバルスについて書きながら、実際には著者自身の共通体験を探し て列挙し、彼の行為を解釈している。小説でもなく、といって事実を書いた伝記でもな く、評論でもなく……。 ヘリオガバルスについて詳しい知識を持たない読者には、まず理解できない。理解以 前にどこを読んでもぴんとこない。ふうん、そうですかとしか感じられないのだ。 しかし、「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」をより深く楽しみたい人には 必須の1冊。読書の楽しみというのは、こういう出会いにこそあるのだなあ、とわからな いなりに感心する。……自分が活字中毒だから?
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