AWC 読書感想>「 ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト」


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★タイトル (mor     )  10/09/15  12:20  ( 14)
読書感想>「 ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト」
★内容
「ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト」アントナン・アルトー著、多田智満
子訳


 先の信長仰天ファンタジー小説の元ネタがこれ。
 ローマ皇帝ヘリオガバルスについて書きながら、実際には著者自身の共通体験を探し
て列挙し、彼の行為を解釈している。小説でもなく、といって事実を書いた伝記でもな
く、評論でもなく……。
 ヘリオガバルスについて詳しい知識を持たない読者には、まず理解できない。理解以
前にどこを読んでもぴんとこない。ふうん、そうですかとしか感じられないのだ。

 しかし、「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」をより深く楽しみたい人には
必須の1冊。読書の楽しみというのは、こういう出会いにこそあるのだなあ、とわからな
いなりに感心する。……自分が活字中毒だから?





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