 |
“けせん(2) 道路掃除人
” の続き 一括表示
|
●けせん(2) 道路掃除人
(154行)
次の祥月命日に少女は三本のりんどうを手に一人でやってくる。
秀二の家の前で彼とすれ違うとき彼女は「こんにちは!」とほがらかに会釈して
過ぎる。こんにちは、と、つい返事した秀二は、すぐにおや?と不審に思う。観光
◆長編 #3059 1995/ 5/ 2
●けせん(3) 道路掃除人
(197行)
彼らは山にはいって太く強い木を伐り出してきて陽にあててけずってみがいて柱
と梁と床板と根太にした。種籾をまき苗を育て田に植え丹精して稲に仕上げその藁
をあまた集めて屋根を葺き土とまぜて壁を塗った。
◆長編 #3060 1995/ 5/ 2
●けせん(4) 道路掃除人
(189行)
「ボゲ、、、いや、その、ものわすれひどがったの、なおったのすか?」
「年とっての物忘れァ治るものでァね。なしてそたごど訊ぐ?」
「なしてって……」
加寿子が割ってはいる、「ちょこっと心配ァスたのす。ばァちゃン、よなが一人で
◆長編 #3061 1995/ 5/ 2
●けせん(5) 道路掃除人
(189行)
間がひどく離れていてしかも異常にとび出ている円い両目。顔の輪郭からはみ出
るほど長い眉。唇の薄い大きい口。額が広く髪は頭頂近くから生えて首の付け根ま
で。頭蓋に貼りつけたような耳。菊の花をかたどって染めたくすんだ緑の短い貫頭
◆長編 #3062 1995/ 5/ 2
●けせん(6) 道路掃除人
(171行)
淵のわらしが露地から少し上った小川のそばで待っている。その流れに沿って裏
山にのぼるのだ。
「あ、こんにちは。わらしも行くの?」花菜が声をかける。
「スかだなぐ、さ」わらしは仏頂面でぶつぶつ言う「吾ァ山のぼるのなんか厭んた
◆長編 #3063 1995/ 5/ 2
●けせん(7) 道路掃除人
(187行)
夜、花菜は早く床につくが、今日の山彦のことと明日の山男のことを考えてなか
なか眠りに入れない。しかし体をよく動かした疲れがやがて熟睡をもたらし、翌朝、
◆長編 #3064 1995/ 5/ 2
●けせん(8) 道路掃除人
(177行)
香りたつ熱いほうじ茶をのんで食欲がでる。ご飯はピクニックらしく俵形のむす
びにしてある。それにカヤのすきなもの、たらこの煮つけ。ふたりはしばらく黙々
と食べる。
◆長編 #3065 1995/ 5/ 2
オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE