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★タイトル (lig ) 25/04/19 11:17 ( 40)
児童文学の難易度 らいと・ひる
★内容
カクヨムで開催中の【KADOKAWA 児童書編集者主催】という企画ですが、主催者欄を見
て即座に諦めてしまったことがあります。児童文学というのは、個人的に難易度が高い
と感じているためです(もちろん得意な方もいるでしょうが)。
永山さんの案はたしかに興味深く面白いと思います。ただ、この案がコンテストの趣
旨に合致しているかどうかは少し疑問があります。
今回の企画は、驚くような設定やどんでん返しよりも、児童文学としてのキャラク
ター描写が重視されるのではないかと感じました。書籍化とありますが、おそらく「角
川つばさ文庫」あたりから刊行されるのではないでしょうか。
もちろん、賞を狙うつもりはなく、「お題」として楽しむために書かれるなら、それ
はそれでよいと思いますので、執筆自体を否定するつもりはありません。
永山さんが挙げた4つの懸念点に関して私の考えを述べます。
@企画の趣旨に適合しているか:
企画の趣旨からは少し外れているようにも思いますが、純粋に創作としてはありだと思
います。
A生成AIを利用した創作への読者の抵抗感:
現在の小学生の感覚が分からないため断言できませんが、生成AIへの反発はイラストに
対してが中心であり、文章生成については比較的抵抗が少ないように思います。
ただ、主催者が望んでいるのは「生成AI」ではなく「人工知能」だと思いますので、生
成AI色を薄めれば反発は少なくなるはずです。※今流行りの生成AIは「現象」で、文学
賞の開催者が望む「人工知能」は「知能」や「魂」を感じるものという意味。児童文学
ゆえのテーマ性。
B終盤の証人保護プログラム展開のリアリティ:
証人保護プログラムの部分は、小学生でも理解できるように言葉や描写を工夫すれば、
ある程度の説得力は出せると思います。ただし、この設定が絵空事に感じられるのは子
どもよりむしろ成人読者のほうかもしれません。
CBの生存に気づく展開が安易かどうか:
リアリティを優先するか、面白さを重視するかの選択だと思います。現実的な展開も良
いですが、多少突飛でも面白さを追求するほうが、児童文学としては魅力的になること
もあるでしょう。
ではでは