AWC “笑うな医大”   永山


        
#9053/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  16/10/05  19:17  ( 35)
“笑うな医大”   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「ヒポクラテスの誓い」初回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 内科勤務を希望する浦和医大研修医の栂野真琴は、尊敬する内科教授・津久場の勧め
で、短期間の法医学研修を受けることになる。法医学教室をあずかる光崎教授は、そん
な真琴の内心を見透かしたかのように、法医学の基本的な問い掛けをするが、真琴は答
えられなかった。准教授の樫山とともに光崎は部屋を出て行き、取り残される真琴。そ
こへ電話が掛かってきた。小さな女の子と思しき声で、「そこは解剖するところです
か」と。話を聞くと、少女の父親が、交通死亡事故の被疑者として逮捕されたが、父親
は死亡した若い女性が自転車に乗ったまま正面から突っ込んできたのだと、己の責任を
頑として否定しているという。
 警察が事件性を認めていないため、解剖するには遺族の承諾が必要だが、両親は悲し
みにうちひしがれていることもあり、また警察から交通事故による内臓出血が死因だと
聞かされているため、拒否する。光崎は解剖したがっていることに、真琴は反発を覚え
るが、少女の様子を目の当たりにして、他に方法がないか調べる。その結果、遺体にメ
スを入れる必要のないAI診断を提案。その線で遺族を説得し、どうにか承諾を得る。
元々事故に疑問を持っていた管轄違いの刑事・古手川とともに、遺体を搬出し、AI診
断のために車で向かうつもりでいた真琴だったが、古手川は違う場所へ行くよう運転手
に指示。光崎や古手川は端から遺体を解剖する気でいたのだ。遺族を騙したことになる
真琴は二人に食ってかかったが、古手川らも訴えられても止むなしと覚悟を決めてお
り、どうしようもない。真琴は義務があると、解剖に立ち会う。
 途中で管轄の刑事や遺族らが駆け付けるが、解剖は続行され、死因が明らかとなっ
た。自転車で走行中、女性は内因性の硬膜下血腫を起こし、意識を失った状態で乗用車
に突っ込んでしまった。内臓に溜まった出血量などから診ても、死因は硬膜下血腫に因
るものと推定された。本当の死因を聞かされた遺族は、「娘を殺した人間をずっと憎ん
で生き続けなければならないと思っていた。しかしそうならずに済んだ」と涙するのだ
った。
 その頃、浦和医大医学部長・坂元は、独走が目立つ光崎が、大きな問題を起こす前に
排除しようと、裏で画策を始めていた。
 ――こんな感じ。医療サスペンスとして、非常にオーソドックスな初回と言ったとこ
ろでしょうか。解剖にはお金が掛かること、警察も予算で動いていること、遺族感情な
ど、あまり知られていないこと・あからさまでないことを分かり易く提示しており、い
い出来映えだったと思います。基本的に壱話で解決するエピソードがあって、それと同
時に光崎排除の動きとか全ての遺体を解剖すべきという光崎の主張の源なんかが縦糸に
なるんでしょう。各回エピソードの独自色や捻りに期待します。

 ではでは。




 続き #9097 “笑う医大”   永山
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