#2468/5495 長編
★タイトル (XVB ) 94/ 1/ 8 19: 0 (102)
かわゆいおとぎ話(1) $フィン
★内容
春のおひさま照らされて
きらきら輝く湖に
白いお城がうつってた
白いお城のお姫さま
いつもみんなに愛されて
いつも幸せお姫さま
だけど姫さま不機嫌で
いつもテラスに座ってる
どうしたものかと父上が
聞いても姫さま黙ってる
困った王様妻に聞き
妻は娘にたずねても
娘はそれでも黙ってる
王様女王お困りで
娘のために気晴らしの
豪華なパーティ開くため
すべてのものに招待状
大臣家来はあたりまえ
かみさん子供もおめかしで
隣の旦那もひきつれて
みんなそろってお城へと
豪華なパーティ開きます
招待状は手違いで
森の家には届かない
森の家には魔女が住み
魔女はパーティでられない
お城のパーティ豪華なパーティ
だけど魔女はでられない
怒った魔女は呪いをかける
とっておきの魔法の呪文
それを知った王様は
困った、困った、困ったと
頭を抱え悩みます
それを見ていた優しい魔女が
白い魔法をかけなさる
とっておきの魔法の呪文
さてとこちらは招待の
隣の国の白馬の王子
白いお城につきました
テラスに座るお姫さま
白馬の王子みたときに
誠の恋に落ちました
白馬の王子は門に立ち
上をみあげりゃ美し乙女
誠の恋に落ちました
これも魔女の呪いかな
いえいえこれは違います
真実、誠の命をかけた
二人の恋の始まりの
ほんのさわりでございます
とにかく二人は恋に落ち
あったとたんに恋に落ち
豪華なパーティそでにして
手に手にとって寝室へ
楽しい夜を過ごします
次の日王子は白鳥に
魔女の呪いで白鳥に
王にならずに白鳥に
王冠つけた白鳥に
白鳥へと変わります
次の日王女は知りました
愛しい人がいぬことを
王女は王子を探します
白いお城を探します
それでも王子は見つからぬ
王子が白鳥になったゆえ
王子をなくした哀しき王女
ますます王女はふさぎがち
王女を見ていた女王は
困った、困った、困ったと
頭を抱え悩みます
王女の悩みを知らぬゆえ
皆の悩みは続きます
知るのは魔女と白鳥で
他に知るものおりませぬ
もっと豪華なパーティを
続けりゃ悩みも消えますと
吟遊詩人が言ったとき
それもそうだとうなづいて
豪華な豪華なパーティを
幾千日と続けます
王様、大臣、総動員
犬まで踊るパーティに
飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ
どんちゃん騒ぎの裏方は
大きな厨房持つシェフが
一人で料理つくります
豪華なパーティ、豪華な食事
名人シェフに任せきり
名人シェフはがんばって
毎日料理を創ります
知っている料理創ります
知らない料理も創ります
名人シェフにかかるもの
すべておいしく調理され
天にものぼるものとなる
連日連夜のパーティに
しまいにシェフも疲れだし
材料すべて底をつき
困った、困った、困ったと
頭を抱え悩みます