AWC 「ハピエストランド」その12 ひとときのユートピア


        
#2259/5495 長編
★タイトル (GKE     )  93/ 8/ 1  13:21  (198)
「ハピエストランド」その12 ひとときのユートピア
★内容
]W (最初の人類) 54
<インスター>
 最初に人類が降り立った頃のエジプトの辺りは今のような荒涼とした地域では
なく緑豊かな温暖な美しいところでした。 エル・ランティーという偉大な指導
者に率いられた巨大宇宙船団は、極限まで進歩した文明に飽きたらなくなった人
達を連れて、マゼラン星雲のベーエルダ星を飛び立ち、無人の銀河系の青い星を
めざしました。 肥沃なナイルの畔が、きっとベーエルダ星の環境に一番近かっ
たのでしょう。 この場所こそが聖書のなかに語られている、エデンの園のこと
なのです。
 この時の指導者の偉大な魂、エル・ランティーは今でもヤーベの神と呼ばれ、
モーゼを指導したり、イスラム教の基となったアラーの神と呼ばれたりしていま
す。 又キリスト教で有名な、ミカエルを初めとする七大天使達はいずれもこの
時地球にやってきた飛行船団の司令官だった方たちです。
 ただし最初にやってきた人間と云っても当然に今の人間の体とはかけ離れた体
を持っておりました。 ショックを受けるといけませんからその時の人体をお見
せするのは止めておきます。 今の人体はあくまでもこの地球に適した人体であ
り、この体型になるのに数千年の月日を重ねました。 特に最初は今のような魂
の転生輪廻の制度が確立されておらず、宇宙船で来た人達は全員霊道が開いてい
て、皆さん500年くらいは生きておりました。 特に長い人では1000年以
上の寿命の人もいたようです。 霊道というのは地球上にいて、この思考世界、
すなわち4次元以上の意識の世界と心が通じる道のことであり、霊道が開いた人
というのは、ちょうど今のxx君のように自由に自分の守護霊さんと話が出来る
ような人と云えるでしょう。
 18万光年も離れているベーエルダ星から、ほんの10年くらいで地球に到着
する為には、異次元空間を通る以外に無いのは当たりまえですが、その異次元を
通るには、どうしても霊道が開いている必要があるのも当然でしょう。 意識が
4次元以上の空間と通じない人が宇宙船に乗りその乗り物だけが4次元空間にワ
ープした時、その肉体に宿っている魂はどんなショックを受けることでしょう。
 今でも地球近辺に良く偵察に来ている我が母星ベーエルダ星の円盤を初め、さ
らに地球入植を希望して円盤で飛来してきているプレアデス星の人達も、皆さん
地球人の云う霊能者といえるでしょう。
 いつも話題の途切れることのないUFOがふっとかき消えるのは、異次元空間
へ飛び込む為なのです。 人類の歴史上、常にUFOの話題が付きまとうのは当
然のことといえるでしょう。
 ついでに申しますと、あなた方人間もこれから来るであろう地球の自然浄化作
用により自然淘汰され、運良く生き残った約半数以下の人類はその後必然的に霊
的悟性が発達して参ります。 その結果おそらく今後20年以内には、総ての人
達が宇宙人の存在を信じるようになってくるでしょう。 そしてやがて宇宙人と
のコンタクトにより、21世紀後半には飛躍的に科学技術が発達し、22世紀に
は人類の月旅行はもはや当たり前となっているでしょう。 さらにその頃は空飛
ぶ円盤の半重力装置ももはや一般化して、個人のレベルで空中散歩を楽しんでい
る時代となっている事でしょう。
 さて地球人類の第2段は、今から2億7千万年前、オリオン星座から大挙10
億人が大移動して参ります。 この時の指導者は3人いましたが、その内のカイ
トロンと呼ばれた方は、皆さん良くご存じのアルキメデスであり、もっと最近で
はあの有名な近代科学の父ニュートンという名前で活躍されました。
  そして大三段目にはペガサスという星座から20億人という大変な移動があり
ました。 今から1億3千年前のことです。 この時の大指導者の内セオリヤと
呼ばれた方は今から3千数百年前にギリシャで肉体を持ったときゼウスとやばれ
たので皆さんご存じの事でしょう。 それ以後こんな大規模な移動は行われてい
ませんがこの意識世界には肉体を持たないまま、すなわち魂だけの移入は頻繁で
あり、未だにこのハピエストランドの霊人口は増え続けております。 そしてそ
う云った肉体経験のない魂が地上生活を体験するために、ソマリヤを代表とする
今のアフリカ飢餓難民のような形を取って地上肉体人間の経験を手早く繰り返し
ております。 そしてその事もこの地上の混乱に拍車をかける結果となっている
のは残念なことです。
 ではこの地球人というのは総て他の天体から来た異星人の集合体か、といえば
決してそうでもありません。 この3度の大移住により40億人位になっていた
この地球霊域の人口は、この後このハピエストランドの指導者により魂分割が行
われ、一挙に6倍に膨れ上がりました。 異星からやって来た本体魂と、この地
球霊域であるハピエストランドで創造された分身5人を併せて、魂の兄弟と呼ん
でいます。
 xx君貴方が守護霊さんと呼んでいる貴方の潜在意識と云うのは、正確に言え
ば実はこの魂の兄弟の内の一人であり、彼は今から130年ほど前に地上に肉体
を持ちました。 貴方の他の魂の兄弟の内一番地上生活の経験が近いため、彼が
今地上にいる貴方を指導しているのです。

]W (地獄の発生) 56
 実はこのランドに、先ほど貴方が見てきた地獄領域が出来てきたのはちょうど
この魂分割をした後のことでした。 初めて地上に出たまだ未熟なその分身達は、
地上生活の苦しみに耐えきれず、その魂に曇りを付け、数多くの魂がこの光輝く
明るい世界に戻れなくなってきました。 そんな折り、今から一億二千万年前の
ことですが、光の七大天使の一人であったルシフェルが、この尊者の村から地上
へ、地球人の指導のために降りていきました。 この時この偉大な指導者の地上
での名前はサタンと名付けられました。
 最高度に文明の発達していたベーエルダ星から、多くの人達を10年以上もの
長きに渉り、あるはずだと云う信念のみで率いてきた、その偉大な指導者の一人
ルシフェル(サタン)は、6分の1にされた一般人間との能力の差はいかんとも
し難く、簡単にその時の地上の支配者となってしまいました。 地上の全権力を
手に入れ、栄華を極めたサタンはその物質欲を捨てきれず、その肉体が滅びた後
もこちらに戻ることを拒み、この意識世界である天国に戻りきれない多くの浮遊
霊達を束ね我々にはむかい始めました。
 エルハピエスト様はこれを認めず、天使長のミカエルをその討伐に向かわせま
した。 この時の火柱を上げ戦った霊力戦は、今でもこのハピエストランドに伝
説として語り継がれ、その結果あなた方地上でも未だにこの辺を題材とした小説
が良く書かれているようです。 貴方がSFの世界だと思っているエスパーのサ
イコキネス霊力戦はべつに空想の世界ではないのです。 評判になる小説は10
0%こちら異次元からのインスピレーションにより書かれています。 小説だけ
ではなく、音楽、絵画といった芸術も、そしてスポーツも、総てこちらの影響の
無いものはないでしょう。 ただし残念なことに、天上界よりも地獄界の方がよ
り地上に近いため、暗い世界からの影響の方がこの天上界からの影響よりも多い
ようです。
 ルシフェルとミカエル、二人の精力を掛けた戦いもやがてミカエルの勝利で幕
を閉じますが、この時4次元世界のある一角深くにルシフェルを閉じ込めてしま
いました。 これ以後エルハピエスト様は彼らの活動を押さえる為、その一角に
光りエネルギーの供給をストップいたしました。 これが暗闇地獄界の始まりで、
サタンは以来このハピエストランドに一度も戻ることなく地獄を支配し、抵抗を
続けております。 そしてそのサタンの抵抗のエネルギーは実は総て地上の人間
のマイナスの念いにより賄われております。 ちょうどその前に分霊により作ら
れた肉体経験の浅い未熟な魂達は、その地上生活に不平不満を持ち、彼らが出す
怒りや嫉妬心と云ったグレー念波をその活動エネルギーとして吸収したのです。
 地上の人達が皆幸せとなり、グレーの念いをだれも出さなくなったら、悪魔達
は活動エネルギーが枯渇し、ちょうど塩を撒かれたナメクジのようにしぼんでい
く運命にあります。 悪魔悪霊と云われているものの活動は総て地上の人達が気
付かぬままにそのエネルギーを供給しているのです。 これはお伽話や、SF空
想小説なんかではなく、れっきとした事実なのです。
 xx君、今我々尊者の村の住人が躍起になっている活動が、地上の人達の幸福
化運動なのです。 あなた方地球人がみんな幸せとなりグレーの念いを誰も出さ
なくなった時こそが、このハピエストランドの地獄消滅の時なのです。
  ョ「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「イ
  、まず貴方が幸せになることです。 それが人類幸福化運動の第一歩です。、
  、怒りを出してはいけません、何時も穏やかな心を保つことです。        、
  、 未来を心配し恐れてもなりません。 自信を持ち自分はこの宇宙の創  、
  、造主により作られたことを確信し、ただひたすら正義の努力を日々積み  、
  、重ねることです。                                                  、
  、  愚痴、不平不満を言ってはいけません。 自分の人生の責任者は自分  、
  、である、自分の回りの起きてくる現象は総て自分で蒔いた種であり、そ  、
  、れを変えられるのは自分だけであることを知りなさい。                、
  、 そして貴方が幸せになったら、貴方の成功体験を人に語りなさい。    、
  、    それが貴方の成すべき事です。                                  、
  、    その為に貴方は生まれたのです。                                、
  カ「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「コ
 ご覧なさい、これが貴方が今回生まれるに当たり、私に提出した貴方が書いた
誓約書です。
              {分厚い、5センチくらいの企画書のようなものを見せられる}
  今回この人類史上空前の大転換期を迎えるに当たり、貴方が90倍の企画競争
に勝ち抜いて見事栄光を勝ち取った、ぴかぴかの貴方の企画書です。
 貴方の守護霊さんが前回あの明治維新で見事活躍し、やっと手に入れた誕生の
権利ではないですか。 ご覧なさいこの分厚い詳細な自分の人生計画を、貴方が
出合うべき苦しみ、貴方の最愛の人生のパートナーとの結婚、そして貴方が救う
一万人の人生、みんな貴方がやり遂げると誓って書き上げた内容です。
 さあこの計画書を120%達成して帰ってきなさい。 そうしないと貴方は、
貴方が押しのけた為地上に出るのを諦めた貴方のライバルに対し、こちらへ帰っ
た後合わせる顔がないでしょう。
<守護霊>インスターさん大変ありがとうございました。 いずれ私が云わなけ
    ればならないと思っていた事をおっしゃって頂けました。
     xx君此処は貴方が生まれる前生活していた貴方の部屋です。 君が
    夜寝ているとき何度もこの部屋へ戻っていたことを覚えていませんか?
    君は何時も睡眠中こちらに来たときは、この当たりを飛び回っていまし
    た。 今のように地面の上を歩いたことなどほとんどなかったですよ。
    自由に空を飛び回っていた夢を覚えているのではありませんか?
  「いや覚えていますよ、そうです思い出しました。 そう云えば私は空を飛
   ぶことが出来るもう一人の自分が居たことをはっきりと憶えています。
   確かに自分は空を飛ぶことができのを知っていました。時々体が重たい事
   もありましたが、飛ぼうと念じたときはいつでもふわりと私の体は浮き上
   がっていました。 そうですそんなもう一人の自分が居たことを今はっき
   りと思い出しました。 私はあの電柱に張られた電線がとても厭でした。
   快適に飛んでいる私の最大の障害物があの電線でした。町中の低い処に張
   られた電線はまだ良いのですが、山の中の高圧電線は線も多いし高い処に
   張られているのでとても厭でした。 では私はそんなときは何時もこちら
   に意識が戻っていたのですね。 自分の本当の心の故郷に、・・・そうす
   ると睡眠というのは単に肉体を休ませるという事だけではなくて、魂の休
   養と云ったもう少し積極的な意味もあったのですね?」
<守護霊>そうなんです、やっと思い出してくれましたね。 君が子どもの頃か
    ら私はずっと貴方を見守ってきました。 君が不良仲間とつき合い始め
    たとき、そちらへ行ってはいけない、と何度も言い続けたのも私です。
     あの時はちゃんと気が付いてくれて行くのを止めましたね、そして君
    はあの時何でそんな気持ちが涌いてくるのか不思議に思っていたのも私
    は知っていました。 それからこれも憶えているでしょう。 貴方が小
    学生の頃、まだ純粋で何の曇りもなかった3 ̄4年の頃です。 私は君
    が一人で居るとき何時も言い続けました、「自分は歴史に名前を残すよ
    うな人間になるのだ」と。
     xx君私が前回地上に出たのは幕末の維新前、越前福井藩、当時の三
    代名君と言われた松平春嶽に勘定奉行として仕えました。 そして明治
    政府になってからは新しい日本の為、世界に負けない日本を作るため微
    力ながら勤めさせて頂きました。 そして前回私がやったのは救国運動、
    しかし今回貴方は救国ではなく、救世運動の為に出たのです。
          良いですか私たち6人の魂の兄弟で貴方がその本体、そして今回が本
    番です。 前回の私はこの本番のためのリハーサルとして地上に生まれ
    ました。 それも総て今回貴方がこの地上で肉体を持つ権利を獲得する
    ためのリハーサルとして私は出たのです。
     この人類史上未曾有の危機に、今回貴方は救世運動をやるのだと、我
    々兄弟を代表して出ていったのです。
    ョ「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「イ
    、 「・・・・・・これはきっと本物だろう。こんなに私の心は穏やか 、
    、 だ。そして魂の中心で炎がたぎっている。 心の中心でダイナマイ 、
    、 トでも爆発したかのようだ。 しかしこの落ちついた喜び、こんな 、
    、 喜びがあったのか、これが魂の喜びというものなのだろうか。 自 、
    、 分を知った喜び。 自分の成すべき使命を知った喜び。 命の使い 、
    、 方が分かった喜び。 これが悟りの幸福感なのに違いない・・・」 、
    、                                                              、
    、 「有り難うございます。 この沸々と涌いてくる感謝の気持ち。  、
    、 私は何に向かって今感謝しているのだろう、誰に対してお礼を言っ 、
    、 ているのだろう。 自分が分かった喜び、世界が分かった喜び、総 、
    、 てが与えられていることの喜び」                              、
    、                                                              、
    、私はなんと多くのことを与えられていることだろう                、
    、    なんと多くのものを与えられているのだろう                  、
    、    この天地を創造した主よ、この宇宙の創造の神よ              、
    、  私は貴方に感謝を捧げます。                                  、
    、  我々を作られたことを                                        、
    、  この世界を作られたことを                                    、
    、  私は貴方に愛を捧げます。                                    、
    、    貴方に代わりてこの世界の多くの人達に愛を捧げます。      、
    、      貴方のしもべとして世界ユートピア建設をにないます。      、
    、          ・                                                  、
    、          ・                                                  、
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