#2258/5495 長編
★タイトル (GKE ) 93/ 8/ 1 13:15 (196)
「ハピエストランド」その11 ひとときのユートピア
★内容
]V (心の調律) 48
ではどうすれば涌いてきたねたみ心を調節することが出来るのでしょうか。
他人の成功に対する嫉妬心と祝福心、それを分ける最大の要因は、貴方がとる
基本的なスタンス、貴方の現在とっている魂の立場により決まります。
それは貴方が、
愛を与える側にたっているか、
自分は世界のために生きていると思っているか、
社会の役に立つために自分が存在しているのか、
出来るだけ自分が頑張り他人には楽を、と考えているか、
愛をもらう側にたっているか、
世界が自分のためにあると思っているか、
出来るだけ他人に寄り掛かって生きていくのか、
他人を利用して自分は楽をしようと考えているのか、
そのどちらの立場に貴方が立っているかにより決まってしまいます。
お婆さんに起きたねたみ心は、嫁が来た、これで私は少し楽が出来るかな、と
考えていたからに違いありません。 少なくとも自分がお嫁さんを幸せにしてあ
げるんだとは考えていなかったはずです。 もしお婆さんが自分の息子と同じよ
うに嫁を愛していたらこんなことにはならなかったのです。 お婆さんが地獄に
堕ちた原因の根本の基は、お婆さんがとっていたこの基本スタンスの誤りから来
ていたのです。
今、愛をもらう側に立っている人は気をつけてください、
世界が自分の為にあると思っている人は気をつけてください、
他人を利用し自分は楽をといつも考えている人は気を付けてください、
そんな貴方は今現在、地獄の入口の崖っぷちで暮らしているのです。
地獄に堕ちるのは環境のせいでも他人のせいでもなく、百%自己責任なのです。
「なるほどよく分かりますインスターさん、きっとそうなんでしょう。 でもそ
う言うのは簡単ですが、なかなか自分は人の為に頑張ろうと思える人は少
ないのではないでしょうか。 私も両親や、学校の先生から、自分の事ば
かり考えてはいけません、人のことをもっとよく考えなさいと注意を受け
ましたが、なかなかそんなときは素直になれず反発したものです。」
]V (自他一体論) 49
貴方のように、道徳的な押しつけに対し、反発心を抱く人というのはごく普通
のことであり、その事にこだわる必要はないでしょう。 それは万人が共通に持
っている、心の中心の光輝くダイヤモンドの部分が、そんなこと言われなくても
分かっていると反発しているのです。 すなわち道徳的なるものへの反発心は、
貴方自身の心の中心にもっと素晴らしい神の光が眠っているという証拠を表して
いるのです。 他人からの善意の押しつけや、宗教の勧誘に対する抵抗感は、皆
この貴方自身の神の本性から発していることなのです。
そして何よりも人はこの自分の神の性品を発見してしまったときこそ、悟りの
時であり、総ての悩みから解放されるときなのです。
ョ「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「イ
、貴方のこのハピエストランドの旅の目的地は、終着点は、、
、貴方の心の中心点なのです。 、
カ「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「コ
そして今回のこの、人のねたみ心を解消する為の最大の鍵が
ョ「「「「「「イ
、自他一体論 、
カ「「「「「「コ にあります。
自分と他人は別々のものであるという間違った考えから
自分と他人を比較して、
他人にはあるのに自分にはない、ということの発見
これがねたみ心なのです。
だから自分と他人の区別のない人、自分と他人は実は同じものであり一体なの
だと感じている人に他人への妬みがあろうはずもありません。 もし貴方の左手
に意識があったとしたら、きっと貴方の左手は貴方の右手の器用さに嫉妬するか
もしれません。 その貴方の悩み多き不器用な左手に対し、実は右手と左手はつ
ながった一体のものであり別々のものではないのだということを知っている貴方
は、その左手の悩みがなんと滑稽に映ることでしょうか。 貴方という生物を構
成するのに必要かくべからざる右手と左手、それは役割分担の違いでしかありま
せん。 貴方の魂もこのお婆さんの魂も、ちょうどこの右手と左手のように、
一つの宇宙という閉じられた生命体を構成する一つの細胞同士なのです。
決して別々のものではありません。 貴方の地球上に住む総ての生命あるもの、ま
た生命がないと思われている無生物、鉱物をも含め総てが、寄って立っている共通の
生命体の各部分なのです。 共に一つのものなのです。
一つの物の一部だけが栄えるというようなことはあり得ないのです。
自分だけが幸せになると云うことなどあり得ないのです。
私の魂も、貴方の魂も、貴方の守護霊さんの魂も、みんなその心の中心点は共
通体なのです。 ョ「「「「「「「「「「「イ
、 、
この嫁の幸せは、すなわち息子の幸せであり、 、 、
その息子の幸せは、すなわちお婆さんの幸せであ、 、
ります。 、 、
老いていく自分に変わり自分の最愛の息子を幸せ、 うに 、
へと誘ってくれる、感謝すべき存在がこの嫁である、 、
のです。 この考え方の何処に矛盾があると云うの、 の様な絵 、
でしょうか。 、 、
、 、
カ「「「「「「「「「「「コ
ョ「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「イ
、 嫁は息子を取り合う敵である。という思いからくるものが妬み心であり。、
、 嫁は自分の代わりに息子を愛する自分の中間である。 とする立場から起、
、 こる思いが祝福心です。 、
、すなわち 、
、 敵であるとする調和を乱す思いを出した原因により 、
、 妬み心という自分を苦しめる思いの結果が現れ、 、
、 中間であるとする調和の思いを出したことを原因として、 、
、 祝福心という幸せの種の結果が起きてくるのです。 、
カ「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「コ
総て幸不幸の結果は自分が蒔いた種に依るのです。
総ての不幸の原因は自分にあるのです。
この法則に例外はありません。
]W (地球の危機) 51
<守護霊>インスターさんとても分かり易い自他一体理論から原因結果の法則をお説き
下さってありがとうございました。
暗い世界に少し長く居すぎたようです。あまりこちらに長居するとエ
ネルギー不足となり動けなくなってきますからこの辺で一旦私の部屋へ
引き上げましょう。
{守護霊と手をつないだ瞬間元の部屋へと戻る}
「ウワーやっぱりこちらは良いですねえ、生き返ったような気分です。 で
もお婆さんがどうして地獄へ行くことになったのかよく分かりました。し
かしこれはとても恐いことですね、今このお婆さんのように特に悪いこと
をしていると云った意識の無いまま、あいつが悪いこいつのせいだと批判
のしほうだい、愚痴の言い放題、そんな人達で日本は溢れているように思
いますが」
<守護霊>その通りです、ホントに困ったことにその通りなのです。 だから何
とかしないと大変なことになります、このまま放って置いたらこの思考
ワールドは地下の暗い住人で覆われてしまいます。 なんと恐ろしいこ
とでしょう。
実は過去何回と無くこの思考世界で地下の住人が明るい世界の住人の
数を超えてしまうという危機がありました。 大変辛い、そして話しに
くいことですが、そんな時には決まって地球上で大変な変革が起きてお
ります。
貴方も伝説として聞いたことがあるでしょう、大西洋のバーミューダ
海域にあったと噂されているあのアトランティス大陸が一夜にして海の
底に没してしまったという言い伝えを。 そして太平洋に在ったとされ
るムー大陸の謎についても話ぐらいは聞いていますね。 このまま行け
ば必ず今回も又地球の地核の大変動が起こることはもはや避けられない
でしょう。
このハピエストランドを浄化する唯一の方法はあなた方の地球を浄化
することなのです。 そしてxx君その地球を浄化できるのは、この真
実を知った貴方以外には居ないのです。 この地球を救って下さい、そ
れがこの真実を知った私と貴方の共同作業なのです。 共に頑張りまし
ょう、そしてこの事を皆に伝えて下さい、出来るだけ多くの人に、この
真実を語って下さい。
]W (伝説の大陸) 52
「するとムー大陸というのは本当に在ったのですか? 漫画の世界ではないと言
うのですか? そして飛行船や、潜水艇まで有ったというアトランティス大陸も
実在したのですか。 日本の石器時代よりも数千年も前に一体何を動力として船
が水の中に潜ることが出来たんでしょう。 そんな非現実的な話をどうして信じ
られるのでしょうか。」
<守護霊>
もちろんどちらも現実に在りました。 それにムー、アトランティス以前にも
レムリア大陸、さらに遡るとゴンドアナ大陸というように、いくつもの大陸の浮
沈、そしてそれぞれの大陸に又数限りない文明が起こっては滅び、又起こっては
滅びしているのです。 そして残念ながら又今そんな大きな大変動期がこようと
しています。 もちろんその事を直接証明することは出来ません、しかしその前
兆は数限りなくありもはや疑いようもありません。 こういった真実を知ること
も貴方にとっては大変重要なことでしょう、少し寄り道をして、インスターさんにお願
いして、貴方の地球上の人類の歴史を共に歩いてみることに致しましょう。
「それはすごい是非お願いします。 ひょっとしてタイムマシーンでも有るとい
うのですか」
<守護霊>
いえいえそうではありません。 この思考の異次元世界には貴方の考えている時
間の概念はありません。 ムー大陸に生きた人はその時の個性を持ったまま今で
も存在しています。 ですから現実にムー大陸そのものが残っていなくてもその
時の個性で暮らしている人達の領域へ入りますと、我々は現実として存在してい
る大陸に立っていると感じます。だから我々にタイムマシーンは必要ないのです。
先ほど貴方が見てきた念仏地獄も、あれは確か室町幕府の時代だったと思いま
す。
インスターさんお願いします、私たちを地球人類の歴史探訪の旅へ連れていって下さ
い。 {インスターがふっと現れる}
<インスター>
分かりました。 xx君我々人間の本質はこうして今貴方と語っている、思考す
るエネルギー体、これが我々人類の実体です。 ですから我々のこの本質の意識
は、地球誕生以前から存在しています。 我々が地球に初めてやってきたのが今
から3億6千5百万年前、今のエジプトの当たり、ナイル川の畔に約6000万
人が、葉巻型の巨大な宇宙船に乗ってやってきました。
]W (地球人類の歴史) 53
「エー、では人間はみんな宇宙人と云うことですか? 猿から進化した人間
との関係はどうなのでしょうか」
<インスター>
人間が猿から進化したというのはとんでもない間違いです。 生物学者として
のダーウィンの進化論はその大半に於いて正しいのですが、大変残念なことに人
間の進化の問題ではとんでもない間違いを犯してしまいました。 その結果お気
の毒なことに彼は今でも地獄の、それもかなり深いところで、日夜苦しんでおら
れます。 今世界中の学校で「人は猿から進化した生物です」と、いたる所でそ
れも絶え間なく先生方がその授業のなかでダーウィンの進化論を教えていますが。
自分の死後自分の考えが間違いであったことに気がついたダーウィンは、子ども
達の前で未だに教えられ続けている自分の間違った進化論の授業がある度に恥ず
かしさで身がすくみ続けております。 地獄という所は閻魔様に裁かれ強制的に
追いやられる所ではなく、自らの念いにより作り出す環境のことなのです。 彼
は、やがて彼の発表した進化論の誤りを訂正する人が現れ、正しい学説が世界に
認知された時初めて本来の明るい世界へと帰ってくることになるでしょう。 そ
う遠くない時期に彼に縁の深い魂が地上に現れ彼の間違いを正し、正しい学説が
世界に認められる予定になっております。
現実に魚はその肉体を両生類へと進化させ、やがてトカゲやワニといった陸上
生物に進化しましたし、陸上生物のネズミがその形を変えてウサギへと進化しま
した。 その事は事実です。
ダーウィンの犯した過ちの内最も重要な問題は、人間が猿から進歩したと云う
ようなことではなく、その進化が偶然の産物であるとした処なのです。 こんな
に緻密に整合された地球共生体が偶然に出来ることなどありません、どうしてこ
んなに精密で複雑な人間が、たまたま偶然によりアメーバーから進化したなどと
云う、まるで非科学的な論理が科学として受け入れられたのでしょう。
君がこのハピエストランドに来て、総てが意志の力で思いのエネルギーで作ら
れ操られていることを実感したとおり、アメーバーから魚類へ、魚類から爬虫類
へ進化するのも、そしてネズミのような生き物からウサギが出来てきたのもみん
な強烈な意識、かくあれと云う念いにより作られたことなのです。 決して偶然
なんかではありません、人間は偶然により猿から進化したわけではありません、
貴方はたまたま偶然により作られた物なんかではないのです。
貴方の魂が貴方の肉体に宿っているように、この巨大な宇宙に宿る大意識がこ
の宇宙内の生命を、その理念を思考し、その念いにより創造したのです。