AWC 『二人のしっちゃん』その4  スティール


        
#2125/5495 長編
★タイトル (RJM     )  93/ 6/11  22:57  ( 60)
『二人のしっちゃん』その4  スティール
★内容


 よるになって、おねえちゃんが、ピアノから、かえってきたので、ゆうごはんに、
なりました。しっちゃんは、おねえちゃんにも、もうひとりの、しっちゃんのこと
を、はなしてあげました。おねえちゃんは、『なにいってるのぉ〜、しっちゃん、
ちょっと、アホなんじゃない〜』と、しっちゃんに、いいました。でも、しっちゃ
んが、いじけて、しっちゃんのめから、なみだがでてきたら、『とっても、ゆめの
ある、おはなしね』と、おねえちゃんも、いってくれました。
 しっちゃんたちが、ゆうしょくの、おにくをたべていると、あさからどこかにいっ
ていた、ネコの、ジョバンニも、おうちに、かえってきて、『ニャー、ニャー』と、
いつものように、なきました。
 しっちゃんは、ネコの、ジョバンニにも、エサをあげました。






 ゆうしょくがおわってから、みんなで、テレビをみました。おもしろいばんぐみ
が、おわったら、もう、十じでした。あしたは、おやすみなので、もう、ちょっと、
おきていても、よかったんだけど、でも、つかれたので、ねることにしました。く
ちを『あ〜〜』とひらいて、はをみがいていると、おかあさんが、やってきて、しっ
ちゃんに、『きょう、どうする。おかあさんと、いっしょに、ねる〜?』と、きき
ました。しっちゃんは、
『いい、もう、しっちゃん、ひとりでも、だいじょうぶ』と、おかあさんに、いい
ました。おかあさんは、『しっちゃん、おほしさまが、すきだから、ほしをみてい
るうちに、ねちゃうから、だいじょうぶだよね、ごびょうで、ねちゃぅしね〜』と、
しっちゃんに、いいました。
 そのひ、ねるまえに、しっちゃんは、パジャマにきがえてから、しっちゃんのつ
くえに、すわりました。やつあてのてがみを、なにかをかこうと、したけど、かく
ことが、なかなか、きまりません。しっちゃんは、えんぴつを、はなのしたに、は
さんで、やつのことをかんがえました。
 そうしたら、パジャマすがたの、おかあさんが、しっちゃんの、おへやに、はいっ
てきました。おかあさんも、もう、ねるみたいです。
 しっちゃんは、おかあさんに、いいました。『おかあさん、やっぱり、やつって、
しっちゃんの、おかあさんとねたいって、いうきもちだったのかなぁ〜?』
 おかあさんは、にこにこ、わらいながら、しっちゃんに、
『しっちゃん、ねたいんなら、きょうは、おかあさんといっしょに、ねていいよ』
と、いいました。
 でも、しっちゃんは、ふしぎと、もう、そうしたいとは、おもいませんでした。

『でも、おかあさん。しっちゃん、もう、ひとりで、ねれるようになったんだよ。
きっと、もうひとりの、しっちゃんの、やつのおかげだと、おもうさぁ〜』と、しっ
ちゃんは、いいました。
 おかあさんは、しっちゃんに、『やつって、やっぱり、しっちゃんのこころの、
あまえんぼうなところだったのね。だから、しっちゃんが、あまえんぼうじゃなく
なったから、きえたのね』と、いいました。
 しっちゃんは、おかあさんに
『そうかなぁ〜、でも、そうかもしれないね』と、いいました。

 おかあさんは、しっちゃんがベッドに、はいったのを、みとどけると、へやので
んきを、ちいさくしました。しっちゃんは、また、ごびょうで、ねてしまったよう
でした。



 やつが、いなくなったのは、さびしいけれど、しっちゃんは、これからも、げん
きいっぱいで、がんばっていきたいと、おもっています。みなさん、では、きょう
も、げんきいっぱいの、しっちゃんでした。





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