#7528/7701 連載
★タイトル (CKG ) 01/04/02 16:48 ( 70)
@コラム282 厳しい日本の削減目標 ヨウジ
★内容
まず、昨日「@コラム281 京都議定書は中身が肝心」で排出量取引や森林
吸収に対する否定的な考え方を述べましたが、この内、森林吸収については、
資料を取り寄せ調べた結果、「京都議定書の概要」に次のような記述が見つかり
ました。
>1.数値目標(第3条)
> ○吸収源の算入
> [1]1990年以降の新規の植林、再植林及び森林減少に限って、温室効
> 果ガスの純吸収量を算入できる。(第3条3項)
> [2]農業土壌、土地利用変化及び林業分野におけるその他の活動について
> は、第2約束期間以降から適用することを基本とするが、各国の判断によ
> り第1約束期間からも適用可能。対象となる活動に具体的範囲等は更に検
> 討した上で決定。(第3条4項)
> [3]1990年に土地利用変化及び林業分野が純排出源となっていた国に
> ついては、約束期間の割当量算定に当たって、基準年の排出量から、土地
> 利用変化による吸収量を差し引く。(第3条7項)
吸収源については想像していたより詳細な考慮を行なった上で議定書が作られた
ようで、COP6ではこの詳細な詰めが難航して合意に至らなかったことが分り
ました。これ以上の情報は手元にないので具体的には把握できませんが、取決め
内容により各国の利害が対立するので、COP6の交渉が難航した理由は良く分
りました。この問題については私が心配するまでもなかったようです。
それでついでに「京都議定書の概要」の付属資料の国別削減率を見て感じたこ
とを書きます。削減率は+8%から−10%の範囲になっていますが、どのよう
な根拠で決めたのかが分りません。究極的な基準である一人当たりのCO2排出
量と相関関係があるか調べて見ましたが、まったく関係なく決められていること
が分りました。また、GNP100万ドル当たりのCO2排出量とも相関関係が
ありませんでした。日本は一人当たりのCO2排出量もそれ程多くはなく、GN
P100万ドル当たりのCO2排出量もトップクラスに少ないのに、6%という
厳しい削減目標が課せられています。日本は世界でも省エネが最も進んだ国と言
われているのにどうしてこのような厳しい削減目標が課せられたのでしょうか。
世界第2位の経済大国だからという理由や世界第4位のCO2排出国であるとい
う理由も考えられます。しかし、これら2つの理由は人口に比例して増すものな
ので必ずしも公平な基準とは言えません。やはり究極的には一人当たりのCO2
排出量、効率の観点からはGNP100万ドル当たりのCO2排出量などが公平
な基準だと考えられます。
でも今後、第2、第3の削減目標を定める時には、もっと合理的で公平な基準
を設けないと各国の合意を取り辛くなるのではないでしょうか。
ヨウジ
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P.S.排出量取引については多くのマイナス削減目標が設定された国々とグル
ープを組むEUに有利なメカニズムです。
アメリカは一人当たりのCO2排出量が他国に比べ圧倒的に多く、また
人口も多いことが世界の25%ものCO2を排出している原因です。
国が大きく物が何でも大きいのでエネルギーを喰うのです。しかし、
現状の効率が悪い分、削減に取り組めばCO2は激減させることができ
ると思います。例えば排気量の少ない車に乗り換えればCO2は大きく
減ります。ガソリンは家庭での最大のCO2排出源ですからね。
日本の家庭でも車を2000ccから1000ccの車に乗り換えると
か、車軽自動車に乗り換える等、より排気量の少ない車に乗り換えれば、
CO2は10%とか20%とか簡単に減らせるわけです。更に車を止め
てバスや鉄道等の公共交通機関を利用するようにすれば、40%という
大幅削減も簡単にできます。現状が豊かな家庭程、CO2は簡単に減ら
せるのです。
私の家の場合は、元々車を所有していないので、電気やガスの使用量の
削減でしかCO2を減らすことができませんでした。今年は30%以上
の削減ができる見込みですが、それには冷暖房を全廃しなければなりま
せんでした。