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★タイトル (GSA ) 99/ 6/24 1:35 ( 24)
三宮晴樹とその友人達(53) ハロルド
★内容
映像製作会社「エースプロダクション」の事務所にて、休憩時間中にADの川井
がディレクターの川瀬に話しかけた。
「この夏、凄い映画が公開されますよねえ」川井が言った。
「『ファントム・メナス』ね。ジョージ・ルーカスの取材に行ってみてよかったね。
あの特撮の意気込みは凄いもん」
川井は驚いた表情で上司を見つめた。
「川瀬さん。川瀬さんは日本人ですよね?」
それを受けて、今度は川瀬が驚いた表情で部下を見つめた。
「それが何よ?」
「日本人が『この夏の凄い映画』と聞いて想像するのは、やはり『ホーホケキョ・
となりの山田君』じゃないですか!」
川瀬は冷たい目で相手を見つめたが、やがて言った。「まあ、そうかもしれない
わね」
「絶対良い作品に仕上がりますよ」
「作品の内容はともかく、私はあの映画の原作者はどうも好きになれないわね」
川井は批判的な表情で川瀬を見つめた。「どうしてですか?」
「だってさ、あの漫画家、有名人を自分の漫画の中でしょっちゅうこきおろしてる
くせに、自分もしょっちゅうテレビに出てるじゃない? ちょっと古い話だけど、
カレーのコマーシャルでともさかりえちゃんと共演したりもしたでしょう」
それを聞いて、川井は声を張り上げた。
「川瀬さんが言ってるのは、そりゃ、やくみつるさんのことでしょう! 同じ風刺
漫画家でも、いしいひさいちさんっていうのは凄く謙虚でマスコミに顔を出さない
人なんですよ。やくみつるさんと一緒にしないで下さい!」
(1999/06/24)